ボディチェックでのひとコマ---2

『痛みが出る』。
それは結果です。
原因がなければ結果がありません。

ワーク屋さんの目には筋膜の引きつれ箇所や、
血液やリンパ液の代謝を低下させている『モノ』が見えている。

身体の前側から後へ到っていたり縦横無尽であるから、
その筋膜のバンドは読みにくいも。
複数ある大きなしこりの『交点』を求める。
それにより牽引痛の関連場所を割り出すときもある。

または単体のしこりの硬さをみることによって影響力を考えたり、
(しこりを境に心臓から遠い箇所と近い箇所の温かみを見たりなどなど)
また痛みの出ている箇所に軽く手を当てて動きを見て、痛みの本体をたどったり。
あとはカウンターストレイン前のテンダーポイントチェックも有効。
他にもいろいろある。
このように施術用『教科書レベル』で、
いくつもの割り出すための方法が用意されている。

たいてい痛みが出るときの原因は複合的な要因が寄り集まっているので、
「これだ!」とひとつに絞ることは難しい。
ここから先が経験を積んでいるかどうかにかかってくるものなのでしょう。
私にはこの点が難しい。
関連するところをひとつずつ取り上げて、
それをケアしていくという途方もない作業に明け暮れます。