体を診る目---1

ワークを受ける前。
自分自身の体の中の筋肉の状態を、
正確に把握している方は少ないと思います。
体内の見えない部分にあるものですから、
把握しにくいものですし専門的な知識がなければ、
骨と筋肉のしこりを見誤ることさえあるものですから。

深層筋まで突き進んでリリースする経験をつんでいきますと、
人の体を観察するときに表層筋を突き抜けてその下を状況をイメージします。
かなり具体的なイメージでしこり化している部分の大きさを測ります。

しこりの大きさ(エリア)と層の深さを観ます。
そしてその皮膚の部分の温度などを感知ししていきます。
これを元に私の頭に全身のしこりのイメージ図を描いていきます。

このイメージ図を元に私はワークをする際に、
「これほどのしこりが内在すれば今後どれくらいの作業量が必要になるか」
と『体の現状を把握』します。
『ワーカーの技量』を加味して考え作業量の概算見積もりを立てています。
(注意:あくまでもこれは「概算」で、
ふたを開けてみるまではなんともいえない部分が多々あります。
ですがこれはワークを先に進めるための大切な指針となります)

『ワーカーが観て感じている体のイメージと、
お客様の持つ自分自身の体のイメージとはかけ離れている(ことが多い)』

ワーカーとお客様の間に大きな『イメージギャップ』ができるところです。
このイメージギャップの取り扱いはとても難しい。

たいていの場合は、
見積もり項目を列挙して詳細を把握しているワーカーのほうが、
実情にあった見積もりができるわけです。
主要筋ごとにチェックして評価して、
それを総合して把握していますから。
そして一般的な主要筋とは異なるポイントをも複数チェックしているので、
かなりの詳細な把握がなされています。
その見積もりを知れば、
これから行わなければならない作業量の多さに驚くこととなります。
ワーカーはお客様より先に作業量の多さに頭を抱えていることがあります。

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