多分に気分の問題

体の中に大きなしこりを見つけたとき。

そのしこりを苦々しく、憎憎しく思う。
するとそのしこり周辺の筋肉はより硬くなって、
憎しみに対して逆襲をしてくる。

そのしこりを「ずいぶんがんばって働いてくれたね」
「こんなに身を粉にして固まるほど私を支えてくれたんだね」
そういとおしく思う。
するとそのしこり周辺の筋肉は落ち着きリラックスをし始める。
愛情に対して愛情で返してくれる。

自分の体の中にできたしこりは、
自分と別個の存在ではない。
自分と同体です。

その自分を憎しみ恨むことは、
自己否定という根深い緊張を強います。

そして自分に対して愛情をある言葉や思念を送れば、
やはり愛情ある反応で心開いてくれるもの。

自分の体を『いとおしく』思えること。

その言葉を自分の体の中のしこりにプレゼントできる人は、
自らをいとおしく思えると同様に他のものもいつくしむ心のゆとりが生まれるでしょう。

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ストレス=[ストレスの原因となるもの]×[受けとめ方]

このような公式があります。
ストレスの原因は同じでも、
受け止め方を変えるだけでストレスに変化が生まれます。

自分の体内のしこりをいとおしく思える心配りがあればストレスが減ります。

私もムチャしたトレーニングをしたりワークで体がぼろぼろになることは
よくあります。
筋肉の柔軟な部分が多いのでいったん固まるとその苦しみは、
張りだったり腹痛だったり呼吸が苦しくなったり。
どれも強烈な反応です。
気を失いかけるときもあります。
そんなときに「受けとめ方」を、
自分に最適な未来が訪れるようなものを「意図的に選択」します。

本能的にはつらいので恨み言が出ますけど、
そのようなことをしていてもストレス値が上がって苦しみが増すばかり。

そう割り切ります。

そしていとおしいパートナーとして、
頭の中で声をしばらくかけます。
するとその強烈な苦しみの禊や祓いが終わります。
気づいたら心が穏やかになり、
痛みや苦しみも先ほどまで腫れ物に触る感じだった。
だが、
まだ痛みや苦しみはあるが恨み言を言う敵がいなくなったときに、
腫れ物に触る感触は消えていた。

「あぁ、痛いんだなぁ・・・」と痛い感覚を確認すると、
すっと痛みが減じられていく。

痛みは心のわだかまりを食べて強くなる。

そう感じている。