四肢を解くときに足の手間がかかる理由

四肢を解くとき。

足を解くのに時間をかけます。
前面と後面合わせて1時間以上かけることもあります。
強力な解き方です。

このリリースには非常に大きな労力を割きます。

それに対して腕のワーク。
以前は腕のワークをするときに、
かなり痛みの強いワークを幾度もしなければなりませんでした。
でも現在では肩関節・肘関節・手首関節などをリリースするだけで、
かなりの深部まで解けます。

ときにはあっけなく解けてしまったようにさえ感じられた、
そうおっしゃる方々が多くおられます。

私なりに大関節をリリースする方法を、
1年半かけてワークを休業してまでも追い求めてきました。
その研究成果がたたきこめられていますから不思議はありません。

個人差はありますが腕と脚部(および臀部)の筋肉のしこりの差はどうか。
解放するためにどれほどの時間と労力を必要とするだろうか?

個人的な感想なので数値は主観的ですが、

腕:脚部(臀部)=1:10〜50
同じ四肢の一部ですが、
これくらいの開きがあります。
これが私の実感です。

中間〜深層の大腿骨・ひ骨・脛骨などの骨膜に癒着がかなり進んだしこりが
ふんだんに蓄えられているときは大変です!

もちろん外側の浅い層の筋肉を解くのに
手間取っているのではありません。
皮膚に近い浅い層の筋肉などは、
股関節と仙腸関節の可動性を改善すれば、
それで事足りることがほとんどです。

-

なんで毎回脚部をこれほど必死に解いているのだろうか?
そうワークを受けていて思う方がいるでしょう。

脚部という体を支える強い筋肉群。
抗重力筋でももっとも筋断面の太い筋肉群。
ここは一般の方が気づかないうちに、
大きなしこりが入っている事も多い。
それに脚部は解かれたあとにも、
理想的な立ち方や歩き方などの所作振る舞いができないうちは、
必ずまた固めるような使い方をする。

ですのでお客様が立ち方や歩き方がある程度のレベルになるまで、
気を抜くことができません。
解いただけではまた必ず硬くなる。
それだけでは解いて固めて解いて固めての
いたちごっこから抜け出せません。

      • -

私は脚部が深部まで解放されていて柔らかくなっている人で、
重い疾患を負っている方を見たことはありません。

脚部が深部まで柔軟な筋肉であること。
それは美脚の要素であり、
同時に健康の象徴でもあります。