そしてこの重感には奥深いポイントがあります。
重感自体は僕のイメージ力により発生させた仮想感覚です。
その重感には重さがあります。
- 10キロの重さもあれば、
- 10キロの重さも感じ取ります。
重さの感触は可変します。
そして自然界の重力線という上下に反する方向にも、
この重感を仮想して感じ取ることができます。
これにより体幹のスムースなひねりをかなえます。
重さの落ちる方向も自在です。
イメージ力により作動する伸筋群の特性を理解していれば、
このような自由度の高い動きがかなえられることも、
あながちありえることと思える方は幸いです。
合気道など伸筋群を制御する何かをライフワークに取り入れている方には、
実際に簡単なレクチャをするだけでわかっちゃうことも多いものですから。
注意深く体を動かすときにイメージ(=重感)を仮想する。
それだけの作業で体を操ります。
そしてその重感をより分けて繊細に感じ取れば、
より繊細な動きへとつながります。
それでいて呼吸はスムースで、
仮想体軸もキープできます。
体の筋肉を動かそうと意識するだけでも、
人は体を固めるものなのです。
このカベを乗り越えるためには、
肉体の根っこになる陰の力をうまく引き出すことが鍵。
重感を仮想することによる肉体のムーブメントメイクには、
その鍵になるヒントが含まれていると考えています。
良質なムーブメントには力みはありません。
らくらく動きながら力も倍以上発揮できる。
そしてイメージ力(着目力)の育成が体の繊細な動きに直結する。
この力を応用することで、
リハビリテーションを行うこともできます。
ダンサーの動きの改善をかなえることもできます。
歌や絵画・・その他などのさまざまな応用分野も考えられます。
-
-
- -
-
ちゃんと必要な鍛えるべき筋肉群を鍛えておかなければなりません。
それなくして仮想イメージで体を動かそうとしても非力ですから。
ちゃんとした使用に耐えられるには、
計画的に肉体を育成させることが大切です。
同時に肉体を動かすためのスキルを磨くこと。
この両輪が必要です。
-
-
- -
-