太極拳練習の要訣の奥深さ

西洋式のボディワークを学んでこられた方が、
太極拳の練習の際にこれを守ってね!というポイントを知るとき。
共通項が多く驚かれます。
物理的な体の運用方法は、
人体の仕組みをよく伝えてくれます。

その太極拳練習のためのポイントの大切さを知れば知るほど、
秘伝とされる内容のものばかりです。

この要点が書籍に記され誰もが知りえるようになったことは、
大変なプレゼントを贈っていただいたと感謝の気持ちです。
同時にそれだけすばらしいものですから、
より多くの方々に知っていただければと願います。

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太極拳の練習要訣について。

体の運用方法については、
合理的かつ精妙。
ポイントを守れば体のさばき方の要領が得られます。

そして体の運用方法にとどまらず、
太極拳の練習中の【心の運用方法】を教えています。
体を使うときには肉体面と精神面の融合が大切です。
肉体の鍛錬と精神の鍛錬は同時進行すべきもの。
そうすることで潜在的能力を発揮させるのかも。
そう考えています。

現代医学でも『慢性病のセルフコントロール創元社)』という本を読むと、
身体のセルフコントロールのみアプローチするのではなく、
密接に心のセルフコントロールを併用して改善を図っています。
多くのページ数を心の使い方に割いている。
その点においては現代医学と同様に自律神経を癒す作用が、
太極拳を練習する上でもプログラミングされていたのです。

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太極拳を中国共産革命前からの研究者で貴重な中国武術書を、
中国国民体育の民族遺産とする働きをした人物に
「呉図南」がいます。
彼は先天性肝炎と先天性肺結核で小さい頃から病弱でした。
医者から見離されるほど虚弱でした。
ですが彼の親が最後の願いを込めて始めさせた太極拳のお陰で、
すっかり健康になり、百歳の長寿を保ったそうです。

太極拳の治病や養生能力を示したというお話です。

体にムリをさせることなく、
合理的に壮健にさせていくものでなければなかなかこうはまいりません。

太極拳をやらない方にも、
体の使い方のポイント紹介として太極拳の練習をする際の要点を
ご理解いただけたら幸いです。

ほんの一部の要訣を記します。

気沈丹田
正中中立
腰為主宰
虚実分明
用意不用力
・・・など。

意味詳細はネット検索をしてお探しくださいね。
機会があればこちらでも紹介できればと。