『自強不息』についての第二弾^^1


以前こちらの日記で、
『自強不息』(著:河野葦勝/出版:現代書林)を紹介させていただきました。


その文をご覧いただき著者河野葦勝先生が、
わざわざご連絡のお電話をいただきました。
突然のことで喜び半分、同時に驚きました。
お電話をいただいた前日が完全な徹夜作業明けで、
頭がぼ〜っとしていたのが大変恥ずかしく感じております。


私自身、本がとても好きなほうです。
と同時にあ〜でもないとかこーでもないと、
自分のペースに合わせて研究することが面白くて。
体の使い方の所作を理解するために、
中国武術内家拳に惹かれています。
その延長線上で『自強不息』を手に入れて、
読ませていただきました。


王樹金老師について書かれた書籍です。
正直な話ですが、、、
当初は王樹金老師の体の精妙な動きが写真で紹介されていれば、
ぜひそれを拝見させていただきたいという目論見がありました。


ページ間に王樹金老師の写真などが掲載されています。
写真点数は少ないのですが本扉裏手の神々しい写真に、
目を奪われることでそれはそれで貴重な体験でした。


ただ・・・。
『自強不息』という本は武術解説書ではありません。
ですが王樹金老師と生活を共にした著者;河野先生の王樹金老師との
心の通い合う本です。


自強不息という言葉の意味は、
短くいえば不断の努力をせよ、
という王樹金老師が河野先生へ送った色紙の言葉です。



王樹金老師といえば、
老師の武功を知るものは泣く子も黙る人物。
そのイメージが先行して私の頭の中にありました。
だが本書を読めば、
人間的な側面をかいま見れば心の澄んだ徳の高い人物。


体の使い方を学びたくて読んだ本でしたが、
気づいたら心の有り様を教えていただけました。
目頭が熱くなる本でした。


実際の王樹金老師の体の動きはこの書籍から学ぶことはできません。
著者、八卦掌伝承者の河野義勝先生のデモンストレーション写真が、
数点あります。
ただ読む人が読めば、
著者が王樹金老師の精妙な動きを表現している箇所に、
大きな動きのヒントが隠されていることに気づきます。
だから不思議とヒントから導き出された体の動きを実践し
王樹金老師の心の有りようを理解することが大切です。
すると「『内家拳』とはどういうものであるか」
が目からうろこが落ちるように伝わってきます。


教則本同様かそれ以上に大きな影響を与えてくれました。


河野義勝先生のホームページを下記に紹介させていただきます。
王樹金老師の椅子に座っておこなわれた晩年のタントウコウの
写真があります。
残念ながら画像がぼけていて個人的には悲しいです。
ぜひこのお写真は『自強不息』の本にてごらんください。^^)


義誠国術館
http://www13.plala.or.jp/gisei/index.html


またお電話で河野義勝先生が
養神館高田馬場道場太極拳の講義をおこなわれているとお伺いしました。
[日時:毎週土曜日19:30より21:00]
惜しむらくは去年の11月から始まり、
すでに講座内容が進んでしまわれていること。


〜今の私の力では追いついていけないような気がする〜


ショック。。。
早く知っておれば、
石にかじりついて粘ったものを!

河野先生はいきなり八卦掌を教えるのではなくて〜という前ふりをご説明していただきました。
八卦掌は簡単にできるなどとは考えておりません。
そうではなくて站椿功という立禅をご教授いただければと考えていたので。。。

ただすでに太極拳を多年に渡り経験なされている方は、
ぜひ一度道場にいかれるとよいでしょう。
確か先生は「一回の参加で2,000円かかるんですけど」と、
すまなそうにおっしゃってくれていました。



私がいたらず身になりませんが、
2,000円を握りしめて後日道場にいってみたいと思います。
一人でいくのを臆しているところもあるので、
知人をお誘いの上いってみよう!^^1