私がワークをするときの姿勢。
べったり座っていることや、
立っていることはほとんどない。
たいてい膝が床についている。
地面すれすれをするように移動する。
この姿勢で細かい仕事をするので、
1時間続けるだけで音をあげる人も多い。
これで12時間以上過ごすこともよくある。
ですから特別な鍛え方が必要です。
四つんばい姿勢になる。
地面に置かれた手足のウエイトのかかり具合を感じとる。
そのウエイトを自在に移動するトレーニングするのです。
はじめのうちは、ただひたすらに・・・。
体幹の胴体や頭の位置を移動させます。
そらしたりねじったり縮めたり伸ばしたり。
そうすることで右手にウエイトを10Kgとか20Kgとか
指定されたキログラムだけウエイトを乗せる。
デジタル体重計を2つほど買い込んできて計量しました。
実際にウエイトを乗せる感覚を目方で調べます。
左手にも同様に。
そして右脚や左脚も同様に。
制御を精妙にするため両手に別々のウエイトを指定します。
左手側に10kgで右手側に12kgなど指定を受けます。
体幹を微妙に伸展屈曲させて指定値に近づけます。
それにより『身体のウエイトを相手にかける技』を身につける。
身体を相手に預ける量が問題。
相手を押すのではありません。
この点に注意しなければなりません。
12時間も人を筋力で押し続けたら、
ワーカーの身体はむごいことになります。
同時に押された方もひどいもみかえしが襲ってくるでしょう。
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この四足でのウエイト移動術をマスターした後に二足で立つ。
すると四足で立つ感覚が二足で立つときに活かされます。
四足でウエイト移動がうまくできない人は、
二足で立ってみても体幹の制御感覚が薄い。
体幹のウエイト移動が身体を運動させることを理解できないようです。
私が二足で立ったときの要領を思い返してみます。
四足で立ったときと同じように右つま先側の支えの感覚と右かかとの感覚、
同様に左つま先側の支えの感覚と左かかとの感覚が分かれています。
四足で立ったときに行った体幹ウエイトの移動が、
二足で感じとっています。
【理想的な立ち方が『点』で立つ感覚でしょう。
でもそれは究極です。そのず〜っと手前の作業ができていないと問題外です】
そして体幹のウエイト制御ができるようになれば、
斜めへウエイトをかけられるようになります。
これも数値で何キロとか何グラムとか測ります。
ワーク中は圧の乗せる量を常に考慮しています。
この作業を多年にわたり行えば、
他の方の動きを見てできているかどうか直感的にわかります。
できている人を見ると『只者じゃないなぁ』とにんまり。^^1
かなりうれしくなっています。
羨望の目で見ているときもあります。
逆に街中でこの感覚が甘い方をみると不安を覚えます。
でも煙たい奴がられるのが落ちですから何もいえません。--1
ある友人にボディワイズのワークを教えるときに、
三時間この四つんばいをし続けたときも怒られた。
「速くテクニックを教えてくれ!」と。
でもその方が体が疲れてつらくなるのは、
それは大切な修行だからよいとしても。。。
その方のワークを受ける方のことを考えるとそうもいかないのです。
ただ後でその方から感謝メールがきて一安心。
「ちょっとした基礎力の有無が施術の精度を変えるものですね。」
とのことでした。^_^1
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余談ですが・・・。
合気道はもとが殿中で狼藉者から殿を守るためのお留め技。
だから畳の上で座って技をかけることも多いものです。
合気道の座法はとても動きの参考になると思いました。
おかげで常に足を擦るように動かす癖が付きました。
現在の私が膝を曲げて足を上げると、
体の重心点が迷子になります。
改良の余地があります。
またバレエダンサーは、
つま先の一点でこの右手右足左手左足の四方のウエイトの乗せ具合を調整。
僕には難しすぎてできません。
ギエムとかもすごいですよね〜。
いったいどんな豊かな識別力を持つ感性を備えているのだろうか。