身体で唯一パキパキいわせようとする手首・足首


『骨をパキパキいわすような施術をするんですか?』
と聞かれます。

答えは『いいえ』です。


瞬間加圧かけて関節のずれを矯正しても、
慢性的なこりは戻りが早いのです。
だからそのやり方は利用しません。


ただ事情が違う場所があります。
足首と手首です。
足首と手首の周りには、
サポーター形状の首や足首を巻く支帯があります。
支帯は筋膜が集まり靱帯、腱と同様な強い組織。
硬度は強く寄りつきやよれがきつい箇所です。


この手首や足首の支帯のずれ。
かなり入り込んでずれてしまっている方が多い。
手首の支帯などを回転グラインドさせてリリースする方法もあります。
ですがかなりこのやり方、
ヒリヒリした赤くなり跡が数日残る様なこともあります。
また足首ではアキレス腱部分の出っ張り形状が複雑で、
同様手技ではうまく対応することができません。


それゆえにこの手首と足首。
この関節だけは調整音がでるようなはめ方で対応します。
ただ関節の遊びや関節のかみ合わせをよくする方向へ動かすものです。
神経的に痛みが生じるようなことはなく無痛です。


骨盤の仙腸関節のみ調整する療法もあるのですが、
このときは足首の支帯を整えて、
『足裏の足底状態を改善する』と良好な状態の期間が長くなるようです。



足首や手首の支帯のずれは、
何の関連か明言できませんが腰や頸に必ず悪影響がでる。


膝の使い方の妙で足の向きを決めるわけですが、
脛の前側に力みを入れて詰まらせて足首の支帯を縮めるます。
首が短く縮み顎が前に突き出され出っ尻になります。
つまり膝の使い方は難しいというのは足首の支帯の性状を知らなければ、
ピントがずれるということなのかもしれません。


足首の支帯をゆがませた姿勢であることに気づかないとき。
腹部の丹田の位置を評点として正しい位置に修正しようとしても難しい。
腹を出すか引くかの微調整がピンとこない。


それがうまくふくらはぎ側の筋肉(ヒラメ筋・腓腹筋)と下脚の骨を支えに使い、
脛前の前脛骨筋をゆるめるように心がけると足首の支帯が整います。
すると足の足首支帯に注意を払うと手の手首支帯もい伸びてきます。
そして頭部を支える首の支帯役の筋肉も整合して伸びていく。
いい感じで首がすらっと伸びていくのです。


同様なことは手首にも言えるようです。
手首の支帯を伸長させて使うときには、
足首もそれに従いやすくなり首もそう。


ダンスや太極拳の演舞をなさる方々は、
この点を観察していくと、
『身体は伸ばして支えるものだ』という感覚がつかめるようです。
観るものにもその優雅で伸びやかさが伝染していくようです。


面白いですよね。