熱心な立ち方を究める方からのメールをいただいて


立ち方についてのメールをいただきまして。


中国の方で合気道を自主トレに励む日本人の方です。
以前メールをいただきました。


今回のメールは、
『現在の立ち方で以前鈴木さんがいった
「身体を地面から一つずつ積み上げていく感じで」
ではなくて、
「肋骨が上部支点になり脚部等をぶらさげる感じ」
となった。
それでもよいのでしょうか?』
という内容です。


すばらしい進歩なんですよね。
脚部・腰部が整い垂直に近づく。
すると骨で身体を支えるようになる。
骨は支える力を発揮しても、
支えているという努力感がない。
筋肉のように短くして力を発揮させる性質のものではないからでs。


つまり
『肋骨から下の骨の垂直ラインが整いましたがこれでいいのですか?』
とおっしゃられているわけで、
もちろんOKです。


このレベルになると後ろに身体が倒れる寸前まで垂直にする瞬間が含まれる。
後ろに倒れると怖い。
その恐怖感がここまで自分の背後を探らせようとはしない。
でもそれが自主トレでクリア出来ちゃったんですね。
すばらしい探究心です。

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では、次のステップ。
肋骨の胸郭。
こちらを機能的に動かすこと。


何不足なく呼吸をしているように感じている。
でもデスクワーク主体で仕事をなさる方のほとんどが、
肋骨がまるで一枚板の骨と化して使っている事が多い。


本来は肋骨左右12本ずつ分かれています。
一枚板ではありません。
だったらもともとの設計通り、
12本の肋骨が別々に機能的な動き方をすべきです。


呼吸をするときに胸骨の下端の矢頭状の突起に力を入れてませんか?
鎖骨と肋骨一番は十分空間をとり互いに緩んでいますか?


呼吸をするときに肋骨の下端はどう動いていますか?
肋骨の中程のバストラインはどう動いていますか?
肋骨の上端の鎖骨を含むラインはどう動きますか?
それを肋骨の前面だけでなく背面も含めて観察します。


すると息を吸い込んでいるのに肋骨が膨れていない、
または息を吐いたのに肋骨が収縮しないなどの不具合を見つけられるでしょう。


日常生活を送るうえで呼吸を押し堪えることでストレス感を麻痺させる。
それでコトをやり過ごすという手段を使います。



一定時間以上、同一姿勢でデスクワークを行うことは多大なストレスです。
そのストレスにより肋骨の特定部分が硬化しだします。
その習慣を持つと肋骨から下は垂直に骨を並べられるが、
肋骨や横隔膜から上には至りにくいというところが生じます。


^^;


現状の私です。
肋骨を固める訳や肋骨を機能的に使うメリットを既知のものとしています。
その分だけちょっとはマシ。
そのような感じです。


肋骨を緩めるために肋骨周囲にたまった
「無意識に肋骨を固めて呼吸法」を手放すこと。
すでに肋骨の大部分の肋間筋がしこり化していたら解放する作業が必要。
それが十分にできるようになると、
胸椎部分が始めて機能的に動きます。


胸椎も12個の椎骨が下から上に一つずつ積み上げられています。
その積み上げられた椎骨が、
肋骨の動きが悪いと引き釣られて動きますので、
動きの制限を受けてしまいます。
すると上にうまく積み上げる作業はそこでストップ。


どうにか首の位置の修正や頚椎の位置を微調整させて、
背後の筋を伸ばして使うことで微調整しようとします。
ある程度はそれで修正出来たように感じますが、
でも肋骨が自在に動かないと下からの積み上げる感覚はそこで止まる。
いきなり頭が浮く感覚になってしまいまして、
身体が肋骨下端以下と首から上で分断される。


本来は胸椎もこの積み上げに協力していただければ、
身体の幹が格段に違った質のものになることでしょう。
驚くほど身体が整いだすはずです!


こちらがちょっとしたポイントになると思いますよ。

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あとは意拳(=大気拳)でいうように、
常に高速かつ微細に上下左右前後に身体を動かす。
表面上ではまったく動いているとは見えないほどの動きです。
1〜2mm程度。イメージレベルでも反応します。
太極拳もこのことの大切さを説いております。


高速かつ微細な意識して身体の軸をコマ状に回転させる。
すると激しい勢いをもって回るコマは自力ですっくと立つ。


『もう身体が伸びられるのは上空しかない』
ということを見つけて伸びていってくれます。


この体幹を高速で動かす意識を持つと、
脊椎の前後左右の歪みがやさしく自己矯正されることもあります。
骨の位置がバランスよく再構成されるわけです。
その効果によりより立つ感覚が骨に任せられる。


このようなトレーニングも意図的に取り入れて、
身体が受け入れられるレベルになられたのでは?


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