『力を入れるのではなく、力を動かす』

たまたま以前から付けているメモをみた。


スピードスケートの清水宏保選手
先だってコマーシャルで喘息のつらさを訴えていた広告が放映されていた。


その彼の言葉。
『力を入れるのではなく、力を動かす』


腰で動かすのではない。


腰は自在に動くものではない。
腰椎が縦に並びます。
その両サイドに起立筋や腰方形筋。
板状になっていてダイナミックな動きはできません。


腰で動くのではありません。


だから腰に力を入れるのは間違えです。
腰の立て方を工夫して腰椎免荷を発揮させる。
それは「腰に力を入れる」ことではないんです。


ダイナミックな動き。
それができるのは股関節です。


腰を動かしちゃうと、
脚を動かすときの精度に難あり。
ちゃんと考えて腰の動きを作り出しているならいい。
でもそれって高等技術ですから。
シンプルに腰を本来の機能どおり使う方が安全です。


股関節をダイナミックに動かすことで、
脚部がダイナミックに動きます。
脚部の動きが身体を運ぶのです。


『力をダイナミックに動かす』とは、
股関節を動かすということです。


で股関節を動かすためには、
股関節を取り巻く筋肉の力を抜かないとダメです。
関節に力を入れちゃうとたいていは関節面のかみ合いが減少。
そうなると骨と骨のかみ合いませんから、
股関節がスムースに動けなくなる。


だから関節をうまく使いこなすためには、
力を入れてしまうのはよくないのです。


実は身体の関節を挟んで骨を動かす。
それで身体の動きを作り出すのです。
ちょっとくらいゆるゆるの関節の方が、
スムースに関節を動かせるのです。
そして関節同志がかみ合っているから、
ちょっとだけ力を入れればがっちりかみ合うのです。
そうなるとすばらしい骨の力を有効活用できる。


『力を入れるのではなく、力を動かす』


ブログ『身体の研究』のなかむらさんの脚をあげる写真を観ていて、
股関節の動きの大切さを再認識しちゃいますよね。


力を入れない→関節周りの筋肉の凝り・力みをつくらず力を抜く。
力を止めない→力を動かす、重力とうまく釣り合いを考えて身体を動かす。重みを使うと最も効率よく身体をさばくことができるのです。