感じて同調するエクササイズ

感じて同調するエクササイズ。

相手が必要なのですが、
素人でも楽しくできる、
とっても簡単な方法です。


太極拳のトレーニングのひとつに、
両者が向かい合う推手というものがあります。
それにちょっと似ている。
というかそこからもらいました。^^1


だが相手を投げたりするような、
そ〜んな難しいことじゃありません。


遊び感覚で楽しんでエクササイズをしていると、
そのうち必ず『あっ、わかった!』って感じるものなのです。

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【感じて同調するエクササイズのやり方】


二人で80cm程度離れて向かい合う。
そして手を前につき出します。
その二人の手を軽く握って密着させます。


■ファーストステップ『相手を観察する』


それから
相手に手をテキトーに動かしてもらいます。


左に右に、上に下に、斜めに、
スピードをスローにスピーディに、ときどき静止させます。
そして急にトリッキーに動き出す。


常に相手が次にどのように動くか感じ続ける。
相手の手と接触する部分にどのような感触があるか。



しばらくすると相手の手が動くときに、
直感的に力の進む方向が手に感じられます。


そうするとどのタイミングで相手が動くか感じ取れる。
相手の顔や肩の動きなど。
良く観察しているとどうなるでしょう。
だんだんと相手の動きのパターンが見えてきます。



普段こんなこと観察したことないよな〜という感想を漏らす方も多いのですが、
2〜3ヒントを得て気づいてみると、
『な〜るほど』です。^^)

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■セカンドステップ『相手の動きに同調して動く』


相手の動きを読めるようになった後に、
相手の手の動きにひたすら自分も合わせて動かします。
しっかりと相手に自分の動きが合わせられるようにする。
すると相手が手を動かすときに、
少しずつ違和感がなくなりだす。


違和感とは。
相手が進む手の方向と違う方向に
自分の手の力が居つけば感じられる摩擦のようなもの。


違和感があると抵抗感が生まれてしまう。
抵抗感が生まれれば相手も自分も緊張するんです。
心地悪さがあるから。


でも違和感が消えた瞬間。
一体感が生まれて心地よい。
相手も自分も愉快なほど通じ合える。


違和感がなくなるという状態とは。
相手の進む手の方向を察知した瞬間、
反射的にその相手の動きに導かれて動き出すこと。
相手が手を上にあげるサインが手の中に感じられたら、
自分も手をあげる。
要は相手は自分がそんなサインを出しているなんて思ってないから、
自分の動きたい方向についてくる相手の手が気持ち悪くもあり愉快でもある。


自分の手がぴったりと時系列的に同調して同じように動いている。
そして互いに空を切って自在に手を動かしている感覚になる。


・・・というのが理想形。

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このエクササイズを続けるメリット。
変化を受け入れる感性が磨かれます。
相手の個性や特徴を見抜けるようになる。
そして直感的に相手の動きを受け入れて、
それに対してのレスポンスを返す反射神経が養われます。
動きに目を慣れさせることが大切です。


自分と相手がつながった感覚を体感することができる。
語り合う以上に確かな絆を感じさせてくれる。
そんな感動的な体験となることもあります。


この手を育てておくと施術者はワークのときに役立つんです。^^)
ダンサーやチーム競技をする方々にも有益ですよね。




またこのエクササイズは肩を緩める方法の一つでもある。
四十肩・五十肩も完治した方もいます。^^)


興味のある方は、ぜひ!