NLP(神経言語プログラミング)といわれてもぴんとこない。
そうおっしゃる方も多いようです。
私はNLPをワークに使っているわけではありません。
ですがフェルデンクライス・メソッドや一部意念などの、
イメージで体を動かすメカニズムの一端をを解きあかしたのがNLPのお蔭。
有名所が『インナー・テニス』という本。
イメージ力を発揮してテニスの上達する方法を解説しています。
NLPの理論を取り入れています。
とても画期的でユニークなテニスの学習方法です。
はじめからラケットをもたせることはありません。
まず10球程度すばらしいテニスプレイヤーの打ち込みのシーンを見学。
それをもとにそのプレイヤーの打ち込みシーンをディテールまで描きだす。
イメージの密度をあげていきます。
このイメージを描ききることで何が起こるのでしょうか?
脳内で起こる模様を観察してみましょう。
右脳のイメージ言語に小脳が反応します。
小脳は原始的な動物にも存在し発達している原始的な脳。
自律神経とも深い関わり合いを持ちます。
自律神経系は無意識に筋肉を動かします。
たとえばそれは呼吸筋であったり心筋であったり。
自動的に無意識のうちに動いてくれるものを司る。
余談ですが左脳と小脳はあまり反応し合いません。
もともとがそういう作りなんです。
なので左脳は独立した脳ともよばれます。
論理的に思考して計算してもうまく動けない。
質のいい自律的かつ自動的な小脳への学習は、
左脳主体では学びとりにくい。
それは小脳と左脳の連携力がほとんどないからです。
実際にインナー・テニスの内側では次のようなことが起こっています。
右脳でテニスをしているイメージのディテールを描きます。
すると小脳系経路で自動的に筋肉がささやかに動きます。
このほんのささやかな小脳経由の筋肉のムーブメントが、
後のテニス習得の速度を明かに向上させてくれるのです。
1.右半球の脳で正しいフォームが視覚化される。
動きの詳細が観察される。【動きの詳細観察とイメージ化】
2.哺乳類脳からより原始的な爬虫類脳まで情報が流れだす。
3.わずかに筋肉が動く。【即座に再現可能な動きとして記憶】
この爬虫類脳まで達した情報により筋肉がささやかに動いたとき。
正確なフォームを実践でも直ちにとれるようになっているのです。
テニスラケットを始めて持ったものでも、
正確なフォームで試合ができた。
体験者にはすばらしいインパクトですよね。
そしてこのときにNLPのイメージを想起定着させるような
ナビゲーター役を先生が行う。
そうすることで一人でイメージングを行う以上の成果が生まれます。
NLPの使い手になると、
この小脳活性をさせるムードというか雰囲気というか、
ちゃんとしたノウハウを身につけるよう頑張ってますから。
で、このノウハウは本にはほとんど掲載されてないんです。^^;
そのようなNLPの利用の仕方があります。
面白いでしょ。
もちろん他のスポーツや技能の習得もこのフォームが応用できます。
『インナー・テニス』と同様に、
『インナー・スイミング』
『インナー・太極拳』
『インナー・ゴルフ』
『インナー・バレエ』
・・・etc...
というように。
私もワークテクニックを学ぶときに、
このノウハウをフルに使います。
すると成果が出るのですよね。
新たなテクニックでも、
以前からやり慣れたテクニックのように錯覚してしまうのです。