自社機能向上でまねされにくいものを伸ばす


ボディワーク屋さんでの話。


ワークテクニックは学校や講習会、書籍で誰でも学べます。


店舗や装備品は潤沢な資金があれば、
競合他社以上のものを手に入れることが可能です。


これらはまねできるものです。


だからこのようなことでは大きな差が生まれにくいのです。
これだけでは資金力があり要領のいい後発に抜かれるのです。


ですが一朝一夕ではまねできないものもある。
それが「労働生産性」です。


労働生産性には二つの基本があります。
・技術力が高く品質が良いこと
・短時間で生産して利益総額を増やすこと


労働生産性では常に改善を施し実践して進化する。
ここから生じた『人の能力の差』は企業価値に反映します。
ここが日々の努力の差で他社との格差がつくといっていい。
そして一度差がつくと簡単に追いつけません。


でもここでひねた方は次のようにいうでしょう。


「短時間で生産してというと雑な仕事なんかしたくない!」


雑な仕事は論外です。
「雑な仕事をすること」と「無駄を省くこと」は違います。
工夫して工程をシンプルにしたり作業動作を改善すること。
そういうのが無駄を省くということです。
無駄が省けた分、より多くの仕事を受けられます。
それだけ利益が捻出できます。
それは将来性のある体質に前進できたことを意味します。


そこを取り違えて語っては『改善の意味を解っていない』と言われます。


絶え間ない無駄を省く工夫が、
労働生産性の向上が強い企業体質をつくる。


日本の工場の製造現場が日夜努める、
「いい商品を安価にお客様に届ける」という魂。


しっかりした経営哲学を持たなければ、
実質労働者の労働強化につながります。
難しい問題も含んでおります。


ですがまねされない労働生産性の向上を武器にすることが適えば、
どんな業種でも応用が利くと思います。


工場では高品質な商品を時間を短くしても作り出す工夫を常にしている。
トヨタは「乾いたタオルを絞るように無駄を省く」ことで有名です。
そこまでしているんだと痛感しました。


自分も仕事をさせていただくうえで、
もっと考えたいことがでてきました。
ワークをする現場での実際のワークの流れを再検証したい。
そして無駄を省き改善したいと考えています。


これはかなりワクワクする作業ですね。
「標準作業シート」と「改善シート」を作って頑張ります。^^)