賢い問題の取り組み順番

体の改善を目論むときなどでの一コマ。


『その問題について、
あなたの考え方はポジティブですか?
それともネガティブですか?』


ポジティブな方がいいに決まってる。
そう返答が返りそうですよね。


ポジティブかどうかについて。
私はあまりそんな問題は、
大切ではないと思います。


私見ですが聞いてください。


現在の状況把握。これがスタート条件。


もちろん何らかの不都合な点が体に存在する。
そのことが解っているわけです。
たとえば腰が痛いとか、
肩が凝っているとか、
常日頃から倦怠感が抜けないなど。
これを改善したいわけです。


改善するための方法を考えると、
ひとつの壁にあたることがあります。
低い壁でしたらひょいっと飛び越えればいい。
ですがかなり自分からすると高い壁だとする。
たとえば5メートルくらいの壁。
その前にいきなり立つと、
梯子や階段がないものですから
「乗り越えられないよな〜」という気持ちになる。


つまり壁にいきなりぶちあたることで自分の限界を痛感するのです。
軽いショックを受けて自分に秘められている力を観ようとはしない。
本当は潜在能力という得たいの知れないほどの、
強力な武器があるのです。
でも脳ができないと感じたときに、
すでにできない理由付けを頭の中であげ連ねています。


脳は自分が顕在意識で願ったものを作り出すのではありません。
潜在意識で思い描いた印象を解読してそのとおりの現実を作り出します。


私たちは物事の事実を記憶しているように思われがちですが、
それは間違いです。
あなたが昨日友達と談笑しているときの記憶を思い出すとき、
気づかないうちに自分の姿が記憶の中に出てきたりしませんか?
あなたの記憶の中にはあなたの姿が俯瞰で見えることはありえません。
あなたは自分の記憶の部分部分の断片から、
脳の中で新しい経験を再構築しています。


そしてその再構築された選ばれた記憶が、
あなた自身を支配する体験と呼ばれるものになるのです。


そしてあなたが高い壁を感じたときも、
脳の中でそれを乗り越えられないという体験を潜在意識の中で作り上げる。
実際の体験だろうがイメージ内で造られた体験だろうが、
その体験は脳の中では同一の扱いとしてあなたに影響を与えてしまう。



このような仕組みがあるのです。


これにより乗り越えられない高い壁に困り果てた体験を潜在的に行った瞬間、
ネガティブな考え方がもたらされるのです。


簡単に言えば、
(スタート→高い壁→やる気を失う)というストーリーです。
この流れで思考フローチャートを体験すると
物事はたいてい成就しにくくなるようです。
やる気を出させるための脳内麻薬が実際に出ておらず、
大脳の新皮質部分の血行はストレスにより減少する。
そのような生理的な状態を見てもわかります。


次にもうひとつのパターンを考えてみましょう。


スタート条件は上記と同じ。


腰痛や肩こりや虚脱感があるのも一緒です。
それを改善したい。


次にゴールを体験する。
つまりイメージでゴールに自分が既にたどり着いた。
それを五感で感じ取る。
何ら問題もなくなりとてもさっぱりとした気分です。
もちろんこれは自分にとって嬉しく楽しい状態。
快感というメッセージが脳内麻薬を通して全身を走ります。


ゴールをリアルに体感することができました。
イメージの中でのことですがそれで十分です。
問題が大きいほど解決できたときには嬉しい。
まさに快感の絶頂状態です。
あなたの潜在意識では、
その体験した印象を感情をともなって脳に定着させます。


この快感の絶頂をイメージすることに時間を使いましょう。
なかなか欲張りになりきれないものです。
それにこんな夢見たいなことは適うはずがない!
と思っては快感が鈍ります。
あなたのイメージ力は無限。
自分の限界を決定づけているのは、
あなた自身の考え方だけです。
あなたが勝手に限界を設定しないこと。
これがポイントです。



それから初めて問題の壁に目をやるのです。
壁の高さも先程のいきなり壁を見たときよりも、
ずっと低いものであるのに気づくことが多いはず。
冷静に壁の高さが計れます。
そして何が足らないか、
何を持ってくればいいか、
具体的なベストな対応方法を検討します。


とても真剣になりますよね。
ワクワク・ドキドキしてくる。


その壁の向こうに、
とっても美味しい御馳走があるようなものですから、
一刻も早くそれを食べたい!


食べるためにはどうすればいいか。
とても積極的でチャレンジ精神にも火がついている。
このとき本能レベルの潜在的な力まで発揮されます。
自分が手持ちで持っていない知識をひょっこりと誰かが教えてくれたり、
援助してくれるような機会に恵まれるのです。
実に多くの方がこのような体験したことがあります。


得られる成果が大きければ、
その分やる気が出るんです。
脳の仕組みはそうできている。


すると思考のフローチャートは次のように。
(スタート→ゴール→高い壁→階段用意など→実際にゴール)
というような流れになります。

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上述の2つの流れを把握すると、
ネガティブな考え方かポジティブな考え方が何から生じるか。
少しだけ見えてくるような気がしませんか?


思考フローチャートの流れ自体の違いからくることがあるようなのです。


結果、スタート状態から高い壁をいきなり見なくてもいいんです。
まずは問題を棚上げしていい。


不思議な現象なのですが、
問題を見事に棚上げして無視した瞬間に、
精神的なストレスからくる体の不調が大幅に減る。
そういう報告を何例もいただいたこともあるのです。


また数々の偉業をなした方々も、
賢明な思考フローチャートを常にポケットに所持していた例も多く聞きます。


思考フローチャートを最適な順序に並び替えるだけで、
あなたのこれからの人生がもっとオープンな気持ちで迎えられる。
もしこの賢明な思考フローチャートを繰り返し練習すれば、
これからはよりよくなっていくでしょう。


私は今、賢明な思考フローチャートを体得できるよう必死に練習中です。^^;