背骨を動かすときの基礎知識。
『肋骨をうまく動かせることが背骨を動かすことにつながる』
背骨一つ一つをうまくロールダウン・ロールアップするときにも、
体の中の動き出しを観察してみてください。
すると感覚の鋭い方にはいっている意味が体感できるはず。
肋骨が動くことで背骨が動く様子が観察できるでしょ?
二足歩行のイメージでは背骨は縦の柱ですよね。
背骨の下端は仙骨を含む骨盤で支えられている。
そして上端は頭ではあるのですが、
頭をぶるんぶるんと動きだすと脳が揺さぶられるので、
通常その動きを嫌うんです。
これが脳をぶらさないで動くには高度なスキルが必要。
肋骨部分を前後に揺らすようにして動かすに従い、
その動きに従って背骨が自然に動く。
肋骨の柔軟性や豊かな可動域がなければ、
連動して背骨なもので動きが悪くなる。
腰椎の前反りと胸椎の後反りの部分が、
同じように固まるからということもあるのです。
ですが胸椎部分を緩めていくに従い、
背骨全体にその柔軟性が伝播していき柔軟性が増す。
だが腰椎や頚椎部分のみをリリースして、
胸椎を解かなければ胸椎の硬さは変わらない。
変わらないどころかかえって胸椎が後反りが
きつくなり呼吸が苦しくなることさえ観察したこともあります。
そのような状況を観察すると
肋骨と背骨のただならぬ相関・主従関係を感じますよね。
腕を使うときにも肋骨との関係が持ち上がります。
腕は肩甲骨から動かすという注意は知られていると思うのですが、
肋骨のほうが腕よりも一瞬早いかまたはほぼ同期して動きだす。
このときに肋骨と肩甲骨を剥がして動きやすくする前動作です。
肩甲骨だけを意識して動かそうとすると、
この肩甲骨と肋骨がまだひっついて動きだしに摩擦がかかる状態。
だから動きがダイナミックになりませんし、
遅くなったり力が減少するようになる。
わずかに肋骨を腕を動かすときに先導させるだけで、
腕の動きが見違えるように変るときがあるのです。
そしてなおかつ肋骨を動かした瞬間、
背骨がねじれを生みます。
そのねじれがもとに戻る力を取り出すことで、
次の動きをスムースに誘導することもできる。
また小難しい言葉でいえば、
肋骨は背骨を動かすときの回転のモーメントを稼ぐツールなのです。
同時にビーチパラソルのスティック(持ち手棒)部分が背骨で
パラソルの開いている部分が肋骨というイメージを持ちます。
単純な一本棒よりもこんな感じに開いている方が立てておきやすいのですね。
実際に傘を閉じて立てててのひらで傘を立ててのせてバランスをとるより、
傘を開いた方がずっとバランスがとりやすいのです。
ここまでみてくると肋骨と背骨の関係がイメージできませんか?^^)
傘をさすときに傘の骨がおれていたり曲がっていたりでは、
かっこよくないだけでなく機能的でもない。
美しくバサッと開きたいものですよね。
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注意しなければならない点ですが、
肋骨自体が肋間筋等の硬化パターンにより
変位している方が現代人には多くおられるのです。
または肋骨に肩甲骨が張りついてはがれない方も問題。
それはぜひ解消していただけるよう努力していただければ幸いです。
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