ある小学生の学習塾の先生。
中学受験のときには試験会場に親御さんがきている。
子供達に語るそうです。
『君達はがんばってきた。
もうここまで頑張れば、あとは結果はどうでもいい。
ダメでももうお前達は十分だ』
そういって子供達の緊張を解く。
中には宿題をさぼってそこそこしかやっていない生徒もいる。
だが十分君たちはやるだけのことはやったんだ。
そういってあげるそうです。
それから言葉を続けます。
『今日、この日になって感謝したい人はいるかい?』
と質問をすると生徒のうちのひとりが『お父さん・お母さん』と。
『そうだね。
では試験を望む前の一分間だけ、
お父さん、お母さんに感謝の気持ちを少しだけ伝えてから試験を受けなさい』
そう言い伝えて子供達はクモの子を散らしたように両親の元へ急ぐ。
そして突然子供から
『僕がここの試験を受けさせてもらえたのは
お母さん、お父さんのお蔭です。ありがとうございます。』
と突然言われる。
すると緊張しきっていた両親が驚きと共に喜びの内に涙が止まらなくなる。
そしてなかには子供もつられて泣きだすこともあるといいます。
不思議なことですが、
このときに落ちるか受かるかのボーダーラインの子供達が、
ことごとく受かる。
なんで受かるのかがわからない。
だが結果として偏差値を上回る実力を発揮して受かってしまう。
子供達の実力を飛躍させる作用が『感動』と『感謝』のなかにあった。
ここで私が言いたいのは、
感動の力が人の実力を大きく羽ばたかせる。
その感動のストーリーのなかに自分が参加することができれば、
怖さにより緊張し出足が鈍るときも歩んでいける。
後ろに下がって受け止めるのではなく、
当たって止める強さがでてくる。
そして自分の相撲を取りきる。
感動には不思議なパワーが秘められているようです。
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お客様と話をしているとき。
お客様から感動的な物語が聞けることがあります。
愛情深いご両親やご夫婦、お子さまなどとの
心の通じ合ったときのお話も多いようです。
するとお客様の体から、、、
どことなくキラリと光る生命力のほとばしりが感じられます。
体のなかにある明かに炎症を起こしている部分からの痛みも、
不思議なほど影をひそめています。
そしてその方が本来あるべき姿へとスムースに変わっていく。
秘められた力が内側から表出しているかのようです。