マウスは手首を使って移動しよう!【動きの分解】

体を機能的に使えるようになると。


そうするとハードワークをしても、
疲れ知らずになることができる。
体の中の筋肉のシコリを造らないですむ。
柔らかい若い体でいつまでもキープできる。


テンポよく機敏に動くことができる。
微妙な動き方もかなえてくれて器用な人になれるのです。


かなりいいことづくめです。^^)

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ここで具体的に簡単な例をみてみましょう。
たとえば身近なところで言いますと...


今、ひょっとしてマウスを握ってますか?
そうならば説明がしやすい。^^)


あなたは、
マウスを動かすときに、
どこの筋肉に緊張が走るでしょう。


少しの間、マウスで絵を描くなどの繊細な作業をして観察してください。



(小休止)


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マウスを動かすとき、
指先でマウスを移動させる人がいます。
これは悪い使い方なのです。


その使い方をすると、
肩甲骨と肩甲骨の間が張ってきて、
『うぅ〜っ。呼吸が浅くなってきたー!!!』
となります。


このマウスの使い方をすると、
集中力がなくなるようです。
意識は指先に集中。
そうしないとうまくマウスが動かない。
だからディスプレーの情報を読み取ることに、
脳力を割く量が減少するため起こります。


マウスを移動させるときには、


・小さな動きは手首のスナップで。
・大きな動きは手首+腕を動かすこと。



指はクリックするとき以外は、
絶対脱力です。
これが基本。


そのようにするとマウス操作が楽なのです。


マウスを握っている指は、
「クリックするときに押す動作」のみを行わせる。
それ以外は機能させてはなりません。


指でマウスを前へ横へ後ろへ斜めへ押し出したりしないこと。


それはなぜでしょうか。


指は指の関節を境にして一方向のみに握ったり伸ばしたりするのが得意。
一番楽に握ったり伸ばしたりできるのは、
指を開ききったり閉じきったりする位置ではありません。
指の筋肉を弛緩させて居心地のいい位置、
ここがベストの握ったり伸ばしたりできるポジション。

このベストポジションで、
指本来の単純なクリック運動をさせる仕事では、
ほとんど疲労しないようにできています。


ですが指の機能として不得意な動作、
ペイントソフトで横線を書くときに、
指を横に開くようにして横線を引くとどうなるでしょう。
脳に複雑極まりない不得意なことを強いることになります。


それで集中力を持続させようとしても、
うまくいくはずがないのです。


脳に数個の高度な物事を同時並列処理を期待してはいけません。
手ごわい相手と指相撲をしながら勉強しているようなもの。
そう考えれば一気に効率が悪くなるのもわかりやすいですね。


この時点で肩甲骨から指先までという『腕全体』が固まっている状態。
そうなってしまっているんです。
不得意な動作を無理強いしているんですから、
それは仕方のないことです。


体とは一部分が不得意な動作を無理強いさせられれば、
関連する部位は全体ひっくるめて固くなる。
過緊張状態になってどうにかこうにか対応する。
だから『疲れる』。


習慣とは怖いものです。
疲れるマウスの使い方をしている人は、
マウスを握ろうとしただけで肩甲骨の周辺が緊張している。
するとそれだけでも肉体的にも負担です。
精神的にもその負担から逃れたくなって、
心が安定しにくくなります。
(緊張するPC仕事をするときは顕著)


筋電計で計測して現れる現象です。


このようなときは手首のスナップを使いましょう。
手首は指よりも楽に左右や前後に自在に動くのです。
そのような動き方をするための筋肉がしっかり存在する。
だからスナップを利かせてマウスを移動させても楽なのです。


そして腕と手首と指を機能的に分解して、
統合して動かすことにつながるのですね。

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このようなことは
無駄な力を削る努力をしているからできることです。
その努力があれば誰だってもっと体が楽になります。


このたびはマウスの操作で説明しましたが、
他の所作振る舞いすべてにノウハウがあるわけです。


その大切さを理解している人々は幸いです。
今の自分の姿勢や動作の改善に熱心になる。
すると疲労物質の蓄積や体内の硬化がない。
ごくあたりまえの健康維持法です。


人間は動物です。
必ず動くのです。


質のよい動きか、
質の悪い動きか。


それが人生を左右します。


機能的に動いた方がトクです。
着実に研究していきましょう。