書籍紹介:『引き裂かれた心と体』

バイオエナジティクスのアレクサンダー・ローウェン著書。
『引き裂かれた心と体-身体の背信創元社


筋膜をリリースするためのアプローチもボディワークの一つですが、
原型に少なからずライヒ→アレクサンダー・ローウェンという流れがある。


『引き裂かれた心と体-身体の背信』は、
小さい文字でびっしりと文章が書き並べられている本です。
本書を手にしたときには読むのが一苦労だろうと感じました。


心療内科的な心の絡みと、
それを通しての体との関係。
それが語られている。


翻訳は、直訳気味で違和感を多少感じます。
しかし私には読み進めていくとものすごく面白かった。
ただ心理面に対しての興味のない方はちょっとしんどい本かも。


身心へかかったストレスが精神面に表出していた患者が、
それを強引に押さえ込まれ肉体に癌として現れた。
そのような実例紹介も興味深い。


そして『精神経済上』という言葉が使われているのですが、
面白い表現ですね。
精神も経済。
なるほど。
かなり分析的に心と体の関係を読み解こうとしているのが、
こんな言葉からも伺えます。


本書はちょっと古い本なので書店に並べられているところは見たことがない。
気になる方は図書館などで借りて読んでみることをお勧め致します。