体って外圧からは皮膚抵抗や圧を避けるための筋硬化反射などが影響。
体は外部からの衝撃や障害を受けたくない。
外圧による変化を嫌う傾向があります。
特に強い外圧を嫌うのです。
痛みを感じて身をすくめる、
そんな抵抗をするのです。
それに対して内圧。
体の内部からの圧。
これは比較的抵抗が少ないようです。
だから内部から圧をやさしく意図的にかけると、
スムースに変化させやすいという特徴があります。
たとえば関節をリリースするマニュピレーションのとき。
その関節の扱い方で関節を上から圧をかけるのではなく、
軽く解離させる方向に引く。
すると目覚ましい改善が生じるときがあるのですよね。
軽く、ほんの軽く解離させるだけなのに、
問題の関節が緩み出すのです。
最初は不思議なことがあると思いましたが、
外側からの圧ではなく内側からの圧も使えばいい。
そう考えるようになると、
より立体的に関節や体の内側が感じ取れるようになった。
胴体の上半分は肋骨で覆われている。
その部分は前後左右への可動域がある程度ある。
呼吸筋のお蔭で肺が膨れたり縮んだりするのです。
それに伴い柔軟な組織である内臓も膨れたり縮んだり。
つまりこの胴体の内側から外側にベクトルが向いた力。
この整形力の大きな力で胴体を内部から矯正させるのです。
そのようなことができるのです。
繊細な数多くの気づきがその裏に必要となります。
それが呼吸のノウハウを研究対象と考える人達の醍醐味。
だから概念がわかっただけではぴんとこないのです。
ですが『呼吸とは胴体の箱型を内部から理想形に整形する力がある』。
そのような意識で呼吸力を胴体整形力に活かして使ってみる。
そういう力があるのかもしれないなって、
自分の潜在意識の中にインプットすることは悪いことではない。
ときとしてそれは面白い気づきがうまれるでしょう。
自分の呼吸をする力こそが胴体の矯正力に役立つ。
そう考えるとワクワクしませんか?
私は俄然、呼吸への興味が増しましたよ。
今までの自分の呼吸の仕方とのつきあい方。
それを変えていく。
自分で強力に体を改善できるのですよね。
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ただこの呼吸についての問題。
強制的に人にこのように呼吸をしましょうと押しつけるとうまくいかない。
自分の呼吸パターンを受け入れ、
自分なりの課題を設定していく。
大きな変化がでるということは、
簡単なミスでも体の変調を来す。
ミスをしながら学んでいく積み重ね。
これが肝心なのですよね。
そしてちょっと突き抜けたとき、
楽しい変化を自らの体が感じ取るのでしょうね。