筋膜とは?
骨・筋肉・血管・神経・内臓を包んでいる薄い、半透明なものです。
コラーゲンからできています。
収縮性に富み体の形状を規定する作用もあります。
衝撃から器官を守るための保護膜の役割を持ちます。
割くと蜘蛛の巣のような細い糸状の様相となります。
筋肉を語る以上の不思議な役割が筋膜には存在する。
なのに筋膜が世の中で取り立てて着目される機会が少ないのは不可解。
そう感じてなりません。
筋肉に巻かれた筋膜があるとします。
隣あう筋膜同士が触れ合うと癒着を起こしてしまいますから、
その間には潤滑油がまぶしてあってするすると滑るような仕組み。
そのように筋膜は分けられて存在しています。
そのような包みとしての役割を着目すると同時に
筋膜同士の連携作用というものがあります。
経絡図というものを観たことはありますか?
人体図に幾本も線が引いてあってツボとツボを結んだ図です。
中医学ではよくでてくる経絡。
うちには経絡人形があります。
『経絡は筋膜の中を伝わって走る』といわれます。
経絡図を観察しましょう。
たとえば頭のてっぺんからお尻のほうまで線が引かれています。
というとこの線づたいに筋膜が走っていることをあらわします。
そう考え経絡図を見れば経絡図は筋膜ネットワーク図でもある。
経絡線の下に目に見えない筋膜ネットワークが流れています。
だから筋膜はひとつの器官ごとに
機能が分断しているものではないことがわかる。
経絡図での筋膜のネットワークは一例に過ぎません。
他にも体内では筋膜のネットワークが絡み合い、
骨・筋肉・血管・神経・内臓などを包んでいる。
それにより各器官を筋膜のネットワークが情報をやり取りしている。
(自律神経系に関係が深いようですね)
そのような着眼点を持って経絡図を見てみると、
筋膜がいかに体全体に流れを作っているかが読み取れて面白い。
経絡人形ならば立体的に経絡の流れを把握することができます。
『筋膜と経絡の関係』に気付いてからうちの経絡人形が復権してきました。