相手を変えようと考えないこと

人間関係はとかく難しいものです。


相手を変えようとする。
コーチングなどのスキルを使い変わってくれるときもある。
しっかりしたラポールという信頼関係が結ばれていて、
相手が自分の言葉を評価して受け入れてくれる下地がある。
するとうまくいったように見えることもある。
だがたいていは相手が既に自分を変えるための下準備ができていたときに、
たまたま同調できただけの話です。


ですがうまく信頼関係が築けていなかったり、
信頼関係が大きく揺るがされるようなことがあると、
ぶつかり合うことになる。


この衝突により、
人間関係の葛藤が起こります。


相手を変えようと考えてはいけません。
無意識にしてしまうことかもしれませんが、
そうしようとしていたらそこに多大な力や精神力を使います。


相手は相手の都合があって、
相手なりに動くのです。


相手の首根っこを掴んで自分の思うように従えといってもうまくいきません。


結局のところ『自分を変えること』だけしかできないのです。
その自分を変えるために気を配ればいいものを、
相手を変えようと相手任せな不確実な成果しか生まないことに労力を使う。
すると自分を変えるために必要な注意力が散漫となる。
それでは成果はあがりません。
人間関係に対しての無力感を感じてしまう。


相手を変えようとしてはならず、
自分を変えようとすることです。


自分を変えるだけでいい。
変えられるのは自分自身だけ。
それ以外のことは一切すべきではない。


相手が変るのは自分が自分を変えることに徹して、
その結果相手が変るだけのことです。


相手を変えようとして、
苦しんだり憤ったりすることが無駄な力の浪費ということが解ります。


常に問題解決の糸口を自分の変革に求める。
その姿勢が一貫してとることができれば、
確実に自力がついてきます。
きっとこれが成長というものなのですね。

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ワーカーがクライアントに
より理想的な状態になっていただきたいとき。
いろいろをアドバイスをすることがあります。


アドバイスをした側は相手を考えてお勧めしているので
言った内容を記憶しています。


ですがアドバイスを受け入れてもらえず成果がでないこともあります。
そんなとき『相手がしっかりやってくれないんだから、しょうがない』
と相手任せの言葉をつぶやいてしまうといけません。
これも相手に変わって欲しいと期待していることになる。
そして相手は変わってくれないものだと思い込むことになる。


相手任せなんですよね。。。
だから何度も挫折を繰り返す。
相手任せの仕事をすると相手に気苦労ばかりして成果がでないものです。


そんな雑念はかなぐり捨てて自分を省みる。
つぶさに状況を観察して自分を変えること。


他人を変えようとしても意外に成果は出ませんが、
自分を変えようとすると意外に成果はすぐ出ます。


そう気づいて経験を積むと、
いいアイデアも浮かびますし、
積極的な取り組み姿勢が維持できます。


そんな気がします。