精神的ストレスが造り出す『内柔外剛』

外柔内剛』という四字熟語を知ってますか?
『外見は穏やかそうに 見えるが、実際は意志が強いこと。』
とい意味です。
至ってプラスとして受け取られます。


対語は『内柔外剛』となります。
『外見はすごんで見せているが、実際は意志が弱いこと。』
こちらはマイナスです。


これを体について当てはめて考えてみましょう。
体の外側は柔軟そのもの。
体の内側はしっかりと強い力を持っている。
具体的に言えば体の骨格筋(外)は柔軟で維持されていて、
内臓や深層筋はしっかりと働いてくれている。
外柔内剛』の体は理想的です。


ただこれがストレスを感じているときには、
外柔内剛』でいつづけることができない。
かなりこれはこじつけっぽい理屈ですがそうなんです。


それは不安や不満、挫折感、諦めやイライラなどの否定的な気分。
そんなストレス状態ですと闘争や逃走体勢のプログラムが作動し、
血液は骨格筋に回されます。
筋力だけが強まるのです。
このときは頭や内臓の働きが犠牲になる。
そのような非常事態の対処法なので仕方がないのです。
この事態が長期間にわたり続けばどうなるでしょうか。


まさに私たちは嫌でも
ストレス状態でも仕事や勉強をしなければなりません。
また過去のトラウマなどを引きずることもある。
我慢に我慢を重ねることもあるわけです。


するとどうなるでしょう。。。


常に骨格筋には逃走・闘争プログラムが作動して骨格筋に血液が回される。
それに体を守るため表層筋には鎧のような質の筋肉硬化を造り出すのです。
体のあちこちが緊張して調子が悪い。
内臓は血流が減少した状態。
栄養素が受け取る量が減る。
頭も脳波がベータ波に支配される。
状況としてあまりいい身体サイクルではありません。


心のストレスが募ることで『内柔外剛』の体が創られることとなります。


体の使い方が合理的にできないからという理由だけで
体が硬くなったわけではないのです。
現代社会を生きる人々は特にストレスが体に影響を及ぼす力が強いようです。
心のストレスで固まりだす部位もあるので
ワーク中にそんなところを感じたりします。


心の柔らかさを手に入れることは、
体の柔らかさを手に入れることに等しいといえるかもしれません。