簡単なエクササイズ『経絡線なぞり』

『経絡線なぞり』なんて、
あんまり聞かないですよね。
だって私がふと思いついたものですから。


主要なツボは経絡線上に多く存在します。


徐々に勉強していくとそれぞれのツボの名前は意味深くて興味がつきません。
ですがツボの総数は300以上と多く漢字も難しい。
意外とどこから覚えればいいのかととっつきにくい。
それが煩わしさと感じてしまい敬遠することとなる。


でもこれはもったいない話。


とりあえずあまり難しいことを考えず、
自分の体の経絡線を指でなぞってみる。
自分の体をなぞる感覚で頭と体に経絡線をたたき込みます。


するといいことがおこるのです。


例えば経絡上に流れるデータがうまく流れていたりいなかったり。
流れていないときには関連する臓器の機能が思わしくない。
それにより症状が生じることさえある。
それが自分の体の経絡線をゆっくりとなぞることである程度改善する。
同一経絡線上の二点を同時に接触すると、
経絡上のデータが正常に流れるようになる。
その性質を利用しながら経絡線を刺激する。


そのとき細い経絡線をなぞるなんて難しい。
そう思えるかもしれない。
細い経絡線を把握できていれば最高だが、
アバウトでも大丈夫。
手のひら全体で確実に当該経絡線を捉えることは容易だ。
それでも一定の成果が期待できる。


例えば経絡線のひとつにある任脈上の『だんちゅう』と『気海』を同時に抑える。
それだけでも精神的に気が静まると同時に力がわいてくる。
そのような二点を他にも見つけられる。


経絡線に沿う形で筋肉がベルト状に存在している。
経絡線を意図的に捉えることで自分の筋肉を効率よく使うことができる。
太極拳や気功の型は意図的に特定の経絡線を伸ばしたり気を通すことで、
理想的な健康維持の成果を増大させるという狙いもある。


主要な経絡線の流れを把握していれば、
筋肉の手先から肩までとか、
胴体の底面から天辺までの筋肉が関連して動くなどの特徴が掴めるだろう。



同一経絡線上の二点を軽くストレッチすれば、
当該経絡に関係する筋肉が硬化しているかどうかも解る。
筋硬化しているときは
経絡ライン上の筋膜が癒着していたり筋緊張している。
それを二点を適宜円を描くようにしたり
軽くタッピングするようなマッサージをする。
またはじっと手を添えておくだけでもいい。
すると筋緊張レベルならば次第に緩みはじめることに気づくだろう。


個人的な体験だが、脚部に打ち身を負ってしまった。
そのときに怪我をした部分を含むこの経絡線上の二点間刺激をした。
それだけで痛みは3分もしないで半分程度まで引いた。
偶然かもしれないが驚いた。


軽く経絡線上をなぞるだけで、
ずいぶん体の余計な緊張や力みが消える。
その成果が痛みを和らげてくれたのかもしれない。


体の左右対象に経絡線があるため、
経絡線をなぞっているときに発見がある。
自分の体の左右差をアバウトに感じていたものが、
二点間の押さえてみると大変緻密に感じ取れるようになった。


関心があれば経絡人形片手に自分の体の経絡線をなぞってみましょう。
個人的にこれはとても健康増進効果があるのではと思っております。
もしワークショップとかやることがあったらぜひ取り上げてみたい。^-^;