猫の心理学の本を読んで

猫の心理学の本を読んでいて面白かったもの。^-^)

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■猫のしっぽについて


猫のしっぽには12本の筋肉で動いている。


4本の大きな筋肉。
これはしっぽの上下左右にある。
パワフルにしっぽを動かすのです。


8本の小さな筋肉。
しっぽを繊細に動かすために必要だ。
しっぽを自分の手足よりも細かく動かせる。


猫はしっぽにより大きな表現力を持っている。
しっぽを立てたりしっぽを巻いたり。
しっぽを立てて自分の存在を知らしめたい。
しっぽを巻いて足の間にしっぽを入れる。
すると草むらの上に尻尾が見えたりしない。
できるだけ自分を小さく見えるようにする。
このときのメッセージは『やめて、こわいよ』
という意味があるそうだ。


私たちもしっぽを立てるようにイメージする。
すると会陰部分の緊張して詰まった感じがなくなる。
呼吸が楽になり肩の力みも消えてしまう。


人間も尾骨は退化して猫ほど動くものではない。
でも微妙には動くようです。
自分が猫になったつもりになる。
そして自在にしっぽを操る。
しっぽを立てたり丸めたり自分の意志でできる。
そのように意識を持っておくのも面白いだろう。


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■猫には利き手・利き足がない


人は利き手や利き足があるものだ。
だが利き手や利き足を使い過ぎるとそちら側の筋肉が発達し過ぎる。
多かれ少なかれ脊椎も歪みます。


でも猫は獲物を追うときに、
利き手や利き足があるとワンテンポ襲いかかるときに遅れる。
左右どちらからでも瞬間本能的に動けた方が効率的だ。
右手を使おうが左手を使おうが獲物を取ればいい。


犬や馬などの他の四足動物でも利き足は少ない。
バランスよく筋肉が活かされている。

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■母猫からしつけを受けて、獲物の取り方や社会性を学ぶ


本能でできる部分と親から教えられてできる部分がある。
後者は親から教育されて学ぶ事。
その機会が与えられないと
互いに生活するためのルールを逸脱してしまう。


例えば猫同士の喧嘩では相手を殺すまでは攻撃はしない。
相手が負けを認めてうずくまり目をそらせば、
勝った猫はそれ以上手を出そうとしない。
ただ親の教えでわかるものだ。
教えてもらえなければ逸脱する。


これにより相手の身も危険となるが、
同時に自分の身も逸脱した相手に危険にさらされる。
これでは同族を自らの手で滅ぼされてしまう事となる。


現代人は親からの社会性や獲物の取り方を教わるチャンスが減少した。
親の家業を観て仕事を教われた昔。
親の近隣の付き合いを観て共同体での協調性を学べた昔。
大風呂敷に言うのは嫌なのですが、
猫の健やかな親子関係を観ていると、
素直に多くの大切な道徳観が学べるように感じる。