しこりの出てくる場所で症状がわかるときがある

オステオパシーの技術の一つ。
ハンドブック チャップマン反射』。

オステオパシーというと、
筋骨格系へのアプローチがメインと思われます。
ただ本来オステオパシーはからだの中の血液の流れを正常化することで、
自然治癒力を向上させるという面に重きを置いています。

それに対してカイロプラクティックは神経系を正常化させて自然治癒をかなえる。
そのようなおおむねのすみわけがあるのです。

でもここでカンタンに説明するチャップマン反射。
これはちょっとオステオパシーの中でも異質な存在。

チャップマン反射開発者のチャップマンは、
リンパの流れと神経反射を治療に使った。
リンパ液の流れがどこでブロックされているか。

たとえば斜頚ならば肩と胸の付け根辺りにしこりができる。
また背側の頚椎3・4・6・7に痛みが出たりゆがみが生じる。
だからこの部分のリンパ液や神経系を改善するために、
こちらにできたしこりを解く。
すると一定の改善が求められる。

そのような改善点が研究成果として書籍で公開されている。
大脳うっけつから小脳うっけつ、甲状腺、卵巣、前立腺など
他あわせて48もの反射をあげている。
「えっここがしこりになるとこんな症状が出やすいの?!」
チャップマン反射を学びたての方には、
そんな驚きの声が上がるときもあるでしょう。


筋膜を解放するとき。
このしこりになっている部分をチェックすることで、
当該部分の関連疾患が理解できる。
斜頚が現状あまりなかったとしても、
このチャップマン反射の該当するしこりができる部分にしこりを見つけた。
すると近い将来その症状がでて斜頚となる場合を観察することができた。

私がワークをするときに、
このチャップマン反射について引き合いに出すことはない。
診断は医師しか行うことはできないのでその領分は私の範囲を超えている。
不用意なことをお伝えすることはかえってトラブルの元となるわけです。

ですがチャップマン反射の知識をもちケアするかどうかで、
成果の差がでたと感じることもよくあるのは事実。
関心がある筋膜リリースやマッサージ業のワーカーの方は、
一度医学書店でチャップマン反射の本を見てみるといいでしょう。

ただし一般の方は見ても、
なんら楽しくもない本だと思います。^-^;