ボディワーク関係じゃないんですが・・・・・

今日、テレビで3チャンネルの福祉関係の番組を見て。


昔は現在ほど精神科の薬が発達していなかった。
それにより精神科病棟に入った多くの入所者たち。
現在は高齢となられた方々がずっとその精神病棟からでることがなく、
そこで暮らし続ける。
その暮らしを棺桶に入るまで続くことをあらわす隠語を使っていた。


切ない話です。


そのことを憂いてその病棟から一般社会で生活を送れるようにする
お手伝いをしている方の活躍が紹介されていた。
入所している身寄りのない方々は部屋を借りるにも苦労する。
入所者に成り代わり、
自分の足で地区のアパートを回り交渉していかれたそうです。
実際に探してみると並大抵のことではないようです。
どうにか築40年のアパートを借りることができた。
そして『巣立ちの家』として活動をスタート。


その巣立ちの家に入居なされた方々も、
完治したわけではなく病院から渡される薬を飲みながら生活をする。
病気を抱えながらの生活は並大抵のことではないでしょう。
そして入居するために作業場で労働をしなければならない。
ただ押し付けられた作業というよりも、
作業をする方々は自活する糧としてがんばっているという様子ではありますが。
ですが肉体にかかる疲労は大きなものでしょう。


病棟にいればこのような苦労はしなくていい。


ただ巣立ちの家の方々は、
『夜10時に買い物に行くことができる自由があるんだ』
といわれました。
病棟内では集団生活を送るためのルールがあります。
早朝起床、夜10時には就寝。
自分が好きな時間に起きて好きな時間に寝ることもできない。
そのほか多くの規則、規則、規則。。。。。
病棟にいる限り一生続く抜けられない規則。



この方の『いまは自由がある』という言葉に
開放された幸せをかみ締める重みを感じました。


慣れた病棟生活を飛び出して、
10年ぶりの町で自活する道。
そこにはとてつもない不安も襲ってくるでしょう。
ですが『不安も慣れてできるようになればなくなるものだ』と
おっしゃっておられました。
慣れるまでが大変なだけで慣れれば平気だというのです。
勇敢なのですよね。


他にも心が揺り動かされるように貴重な言葉を聴くことができました。


こんな立派な活動をしておられる方々がおられるのですね。
感動いたしました。