書籍紹介『アレクサンダー・テクニーク・・』

アレクサンダー・テクニーク やりたいことを実現できる〈自分〉になる10のレッスン』という本を読みました。


会話形式で先生が生徒にアレクサンダー・テクニークの基礎から
やさしく伝えてくれる。


たとえば、
『習慣的な行動に気づく』
椅子に座る。
日常なにげない所作振る舞いのひとつです。
そんな習慣のなかに潜む負担に気づく過程がわかりやすい。


アレクサンダー・テクニークで使われている言葉について、
とてもすっとわかりました。


プライマリー・コントロール
ヘッドーリード
ミーンズーウェアバイ
インヒビション
ダイレクション
エンドーゲイニング

などなど。


いきなりでてくると難しそうな言葉について実感が持てません。
だからこういう考え方もあるんだね〜と読み飛ばしちゃいそうです。
言葉の音は覚えていても意味を探り理解するまではいきません。
ですがこの本では先生と生徒とのやり取りから頭に入りやすい。


考えるに、
こちらの本でアレクサンダー・テクニークの基礎概念を理解して、
それから他のアレクサンダー関係の関連書籍に当たるのもいいでしょう。
そうすることでホップステップがうまくいくように感じます。


また本文中に、
『〈インヒビションInhibition)は、
アレクサンダー・テクニークの関連書では
「抑制」と訳されることが多い言葉です。
ただし日本語の「抑制」には、
何かを無理に我慢するとか、自由にしてはいけない、
といった否定的な意味も含まれてしまいますが、
アレクサンダー・テクニークで言う〈インヒビション〉には、
そういう意味合いはありません。』


アレクサンダー・テクニークの他関連書籍で
抑制という言葉を使うものもありますが、
そこに私も強い違和感を感じていました。
「その習慣的な動き方や姿勢、ちょっとまてよ」
というときにその動きを抑制するという言い方をすると、
抑制どころか抑圧を感じます。
意識がそこで抑圧されてしまい窮屈になる。
深慮分別をする意味合いが消えうせます。
自由な発想を妨げる嫌な言葉を使うと思いました。


だったら日本語訳して誤解を生ませるよりも、
英語のまま〈インヒビション〉と覚えたほうがいい。
納得。


関心のある方は図書館から借りてみて読んでみて。