立ったときに肩甲骨がどのようになっているか?

肩甲骨が肋骨にべったりと引っ付いていてはダメ。
四つんばいになったときに手のひらが地面を支え、
手の骨で胴体の上半身と頭の重さを支えるならば
自然に肩甲骨が肋骨から浮かび上がるだろう。


その浮かび上がりにより
はじめて肩甲骨ごと腕を動かせるようになる。
その位置に肩甲骨をおくことができなければ、
大胸筋の力に負けて肩が前に回りこむだろう。
体の前後屈や利き手側大胸筋のほうに旋回した立ち方になる。
胸の前半分と後ろ半分がうまく中心で分けられなくなる。


ただ肋骨にべったりと肩甲骨が癒着してしまっていると、
なかなかこの正しい肩甲骨を浮かせた立ち方ができない。
長年過酷なデスクワークをしておられる方々には多いようなのです。
長時間の座った姿勢を強いるデスクワークは肩甲骨を肋骨に
貼り付ける天敵なのかもしれません。


でも張り付いたとしてもがんばってはがせばよいのです。
頑固な硬さであったとしてもあきらめてはいけません。
ヨガや体操などを用いて対応したり、
そのためにワーク屋さんもいますし。^-^;


十分に肩甲骨と肋骨の間が緩んでいくと呼吸も楽になるでしょう。


それにもう一つうれしいことに、
首がきれいに長く伸びていくのがわかるようになるかもしれない。
肩甲骨と首を長く伸ばすための僧帽筋とは深い関係性があります。
そのために肩甲骨がはがれ僧帽筋の頭を伸ばす筋力が発揮できる。


そんなところにも機能的に立つための作法や要件があります。
こんな作用や要件を研究するとけっこう多いもののようです。