2008/04/22 (火) いつもの筋膜マッサージで成果がでにくいときに


通常の筋膜マッサージ方法では成績が思わしくない場合があります。
筋線維の流れに沿って圧を加えたり、
関節や靭帯や腱を調整しても多少の好転でとどまるときです。


そのような場合には、
外傷や捻挫などの怪我により筋膜が複雑に歪曲していることがあります。


たとえばまるで透明人間が腕を包帯でぐるぐる巻いているような
腕の周囲をまきつけたような筋膜層があります。
その筋膜は規則正しく一定間隔で巻きつけられています。
それが捻挫をしたとき筋膜層が一定間隔で巻きつけられた状態が乱れる。
その乱れて巻きつけられた部分は、
強い乱れであれば常時痛みを感じます。
また筋膜層の乱れを助長するような動きをするときだけ痛むときもあります。


このようなとき通常の筋膜リリース法だけでは好転しにくいときがあります。


じゃぁどうすればいいの?とうなってしまいますよね。


筋膜リリース技術にもいろいろな種類のものがあります。
そのなかの現状回復のための最適解をえるようにします。
先達の研究により得られた解がすでに存在するならそれを利用すること。


その解が最適であれば成果は高く的外れなら成果が低い。
懸命に施術をしても首をひねる成果しかえられないのは、
お客様と私と双方ともにつらいことです。


ではどのように最適な技術を選べばいいでしょう?
まずは怪我をしたときの様子を詳細に教えてもらいます。
どの部分にどのような角度でどれほどの強さの負担や衝撃が加えられたか。
記憶している状況をつぶさに聞きます。
他にも場合により質問やチェックなどの項目は変ります。


その質問でどのような筋膜の歪曲パターンが内側にあるかが推測できます。
それがわかればその特定の問題を解くのにマッチした技術を利用できます。


問題発生時の患部状態のメカニズムを理解し、
問題解消用の適した技術を知り対処すること。


本日のワークではそのような技術を学んだ成果が発揮できた。


事前に適した技術を身につけたかどうかで違いが生まれます。
そんなとき高い書籍代を支払い自学してよかったと思います。