骨という大地に風が吹くイメージの呼吸


ある呼吸法を試していたとき、
ふと感覚的に頭に浮かんできた思いつきです。


風水とは、
天の気が動くと風となり、
地の気が動くと水となる。


天と地の動きの象徴が風と水なのです。
そして天と地の動きの変化を読むのが風水占い。


そう考えると人間も風と水でできているところはないか?
という発想をいたしますとどうでしょう。


風は肺から外気を吸ったり吐いたりする呼吸です。
水は体の7割ほどを占める体液です。
体液は海と同じ塩分濃度の組織液の部分もあり地球とよく似ていますね。


では人体にとって天とはどこで、地とはどこでしょう。
地はおそらく骨でしょうか。
天は皮膚より外にある外界。


骨という地の上に体液という水が流れている。
実際は筋肉は多くの体液を含んでいますから、
これを体液と順ずるものと考えてもいいかもしれません。
その水の流れがよどみなく骨という大地の上で循環し続けています。


呼吸は3分もとめると脳に障害が現れもします。
ある程度意識の力で制御できますが、
いつもは自律神経でコントロールされてはいます。


気功的な呼吸法のなかに次のようなものがあります。


鼻から息を吸い込みます。
その息は素直に考えれば気管を通り肺に入ります。
でも吸い込んだ息を体の中をより自由に動き回れる風とイメージします。
息を吸い風がおきます。
その風を骨の骨膜が巻かれた部分をなめるようにいきわたらせます。
骨にらせん状に巻きつくように風が流れるイメージをしてもいいでしょう。
大地を風が流れるような意識で。
そうすることで骨に近い深部層の筋膜部に意識をしやすくできます。
最深部の筋膜層をイメージするっとしにくいので重宝する呼吸法です。
そして風が吹いた部分を活性化させてくれる呼吸です。


この呼吸法の精度をあげていくと、
呼吸をするだけでちょっとしたしこりを緩めたり消すことができます。


その呼吸をしているときに、
人体にも地球のように地面(骨)があり、空(外界)があり、
海や川(体液)が流れ、風(呼吸)が吹くのだとしみじみ感じます。