『アーユルヴェーダ&マルマ療法―ヨーガ治療のエネルギー・ポイント』という本があります。
アーユルヴェーダとはインド伝統医学です。
マルマ療法のマルマとはヨーガとアーユルヴェーダでいう
エネルギー・ポイントのこと。
本書はマルマ療法のエネルギー・ポイントについて辞書的に
詳細に解説してある実用書。
辞書的にといってしまったのは、
記憶すべき内容が豊富すぎて。
しっかり身に着ければ
マッサージをするときにすぐれた指針を与えてくれるでしょう。
みごとに人体の主要急所を押さえています。
急所は対処方法を間違えれば危険なところ。
でも急所はもともと筋膜の癒着や
血管やリンパ管や神経などがつまりやすい部分でもあります。
重要な気血を流したり人体の構造上ずれたりすると即重大な影響が出る。
ここをケアすれば身体の改善が要領よくおこなわれます。
それにしても私が昔読んだ中国武術系の急所の攻め方のポイントは
マルマ・ポイントにほんとよくダブっている。
人を癒す治療と人を壊す武術の参考書が同じポイントを語っている。
ポイントをケアするか攻撃するかの差があります。
でもかつて中国の武人で活殺自在とうたわれた中医学を修めた方は
治療も武術も両方できるという。
ちょっと違うかもしれませんが、
韓氏意拳の韓星橋は武人でありながら医者でもあったといいますし。
昨日は『トリガー・ポイント』という
”筋肉系の治療ポイント”があるんですよ、といいました。
マルマ・ポイントは筋肉系のみならず
他にさまざまな導管網に分類されている。
一般の方が読むには専門的過ぎて読みづらいかもしれません。
でも特にアロマ療法をしていたり興味がある人にはいいんじゃないかな。
興味がある人がいたら本屋さんで手にとってみては。