筋肉痛ってどうして起きるの?


雑誌「ニュートン」2007年11月のP110.
【筋肉痛】痛みはなぜ起きる?年齢は影響するの?


という記事があります。


短い頁数ですがわかりやすく筋肉痛の仕組みを伝えてくれます。


筋肉は運動しているときは
収縮(ちぢむ)と弛緩(ゆるむ)という二つの運動をしている。
収縮するときに力が発揮されるわけです。


肘を曲げてダンベルを持ち上げます。
上腕二頭筋などの筋肉を縮めて力をだします。
ちぢまりながら力を出す。
これを「短縮性運動」という。


持ち上げたダンベルをゆっくり降ろします。
ゆっくりと降ろすときには筋肉を緩めて長く伸びるようにします。
筋肉は収縮とは逆の方向に引っ張られながら力を出します。
これを「伸張性運動」という。


そしてここで興味深い事実があります。


「短縮性運動」をするときには筋肉痛はほとんど起こりません。
「伸張性運動」をするときには筋肉痛になりやすいのです。


運動をするときには
ほとんどのものが伸張性運動が含まれています。
これを避けるのが困難。


ではなぜ伸張性運動をすると筋肉痛になりやすいのでしょうか?


仮説段階だそうですが
伸張性運動をすると
筋線維の微細構造や結合組織が損傷し、
それに伴って炎症が起きるといいます。

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ならば。。。。。


ひごろ運動の仕方を研究していて伸張性運動を避けて、
筋肉の拮抗する筋肉の収縮と弛緩で短縮性運動を主に
動き方を構成することができればどうでしょう。


伸張性運動を平坦なことばで言えば
『力んでいる状態』と言い換えられるでしょうか。
力んだ動きは伸張性運動を含み筋肉痛になるのです。


力むことなく短縮性運動で動きを構成していけば
流れるようなムーブメントが可能となりますし、
筋肉痛はおきないようになる。
動いても筋肉痛は起きない。


もちろん動きすぎれば筋肉に乳酸はたまります。
そのために筋肉疲労を感じるでしょう。
ですがそれは微細な筋線維が傷ついて
免疫細胞が働いて炎症を起こす現症ではありません。
だから休息をとることですっ〜と体が楽になります。


自分の体の重みを利用して動く人などは
伸張性運動を要領よく避けています。
短縮性運動も避けているわけですが。


逆に申しますと伸張性運動を主にしている人もおられます。
自分ではそのような体の使い方は常態化しておりますため
なんら違和感や不都合も感じないでしょう。
ですが筋肉痛は体内の伸張性運動をしている部位に蓄積し
それがやがて炎症を起こし繊維化ししこり化していきます。
しこり化が進めば骨化していくというパターンがあります。


伸張性運動をなにげない日常でしていれば
日々肉体疲労と筋肉痛があわさり肉体を襲います。


動き方を吟味して力まず動けるようにならないと、
肉体不調を自ら作り出し続ける負のスパイラルは摘めない。

そう思えるのです。
だから動き方を改善する必要があると思うのです。