母の柿を食べ過ぎての腰痛騒動

私の母は75歳でして、
まだ現役で働いてます。


数日前のことですが、
柿を大量に食して腹痛に。
それがきっかけで腰痛になって動けなくなったとのこと。
仕事から帰ってきて寝込んでおりました。


それを私がワークが終わり休息中に発見。
とっとと呼んでいただければよいものを、
私が疲れていると気が引けたのでしょう。


で簡単にボディチェック。


ようすからみると.....
みぞおち部分が開き呼吸が浅い。
皮膚の張りが伸びきっている。
ということで専門家の方ならばひとめでわかるように
単なる腰部の疲れがピークになり筋断裂やずれを生じた腰痛ではありません。


年齢が年齢だけに、
放置してはみぞおちの硬化が増して横隔膜が固まりだし、
面倒なことになると思われます。
おそらく通常ならば1週間は寝込むような状態です。
ぎっくり腰より長引いてしまうこともあるでしょう。


そこで施術へ。
まずは脚部と上腕と胸部をリリース。
ここは深めに、深めに。
痛いといわれてもかまわずリリース。
それから腹部内臓のリリース。
この内臓部のリリースは日ごろ研究していて、
日々の臨床のおかげでかなりのことが読める。


結局は腰部は触ることなく正味一時間半。
怒涛のように施術。
日頃の立ちかたや歩き方がなってないと、
ちくちくと小言をいいつつ。。。。。


ちなみになんでこんなときに小言を言うかといえば、
こんなときにしか耳をかそうとはしないからである。


私のいう「体の使い方」は付け足し知識程度に考える人がいます。
それは断じて違います。
施術こそ一次しのぎの付け足しです!
施術も状況により必要な一次しのぎですが、
体の使いようができておればもとから不要なものなのです。
そう語ってもどうもぴんとこないで勘違いしているのが母。


私も人に強く言うのは性に合わない。
だがそうもいってられません。


「体の使い方」にこそ自分を助け活かす秘儀がある。
ここに魂を感じ精進せねば、
このたびのようなことが再度起こる。
不良姿勢による右側腎臓の状態悪化。
これがこのたびの腰痛の原因だから。
腕の誤動作による酷使。
その影響も大きかった。



施術終了のときにいちおうキネシオテープを起立筋部に貼る。
そして一日程度はムリをしないように伝えた。


だが幸いにして翌日には起き上がり
カラオケの教室に元気に通っています。
普段どおりお仕事にも通っています。
母の生命力のおかげでもありますが。



このたびの腰痛は内臓からの投射痛。
いくら痛みが発している腰部を解いても問題解決にはならず、
かえって腰部への強い加圧は問題を悪化させることになるでしょう。
腰部が痛いけど腰部は内臓のダメージを教えるお知らせでしかなく、
その警報機をがしがし壊しているだけですからよくならない。
よくならない感じにより施術を受けても痛みが消えない不安は、
マイナスの想像を呼び起こし重篤な逃れられないことと怯える。
そのようなルートで問題が複雑化するとやっかいなときがある。


だっていざというときに施術家を探すのって
大変なことです。
腕のいい施術家はいざというときに対応できない。
彼を頼りにする多くの患者を抱えているからです。
その現実を私は私の父の死で思い知らされてます。


なら自前で私が施術をできるようになるしかない。
日頃から多くを犠牲にして研究活動をしても、
いつかおつりがくることもあるだろうと。


そんな気持ちです。


私は単純に身内を守りたい発想が生きてますから、
なおさら今回は無事回避できうれしかったですね。