鼻呼吸が長年しづらかっただけなのに。。。

若いころより鼻が不調でちくのう症を患っていた人がいました。
デスクワークを多年にわたり続けています。


楽に腹式呼吸ができ下腹部や腰椎下部と腰仙関節部に重心を保持できれば、
呼吸は深く肩の力を抜くことができます。
鼻呼吸をすると比較的自然に腹式呼吸ができてしまう。


でも鼻呼吸ができないと口呼吸に頼らざるを得ません。
口呼吸をするときは腹式呼吸をすることは難しくなる。
そうなると息が苦しくなる。
長時間のデスクワークで緊張が続けば肩で息をしだす。
つまり肩があがって背中を丸め胸骨部を縮めてしまう。
胸郭は大きく開き、そして開ききった状態で固まり動けなくなる。
胸が広く拡張しているので楽に呼吸してそうに感じられるかもしれない。


息を吐き出すからその空になった肺に息を入れることができるのだ。


その肋骨は縮むことを忘れ、
息を吐き出すことができないでいる。
そのため吐き出して捨てねばならない老廃物と化した息を再度吸う。
酸素含有量が少なく二酸化炭素が多い息には、
酸欠を引き起こし多くの酸素を必要とする脳の働きを抑制するし、
感覚神経や痛覚神経などの麻痺傾向も強くなっていく。
筋力を発揮させ体を温めるためには酸素でエネルギーを燃焼する。
だが二酸化炭素が体液中に増えていけば次第に燃焼しづらくなる。


これが定年まで続くと、
状況により脊椎の後湾が大きくなる。
先ほど述べたように脊椎の後湾状態が実に硬く固定化してしまう。
ちょっとやそっとではリリースができないような身体状況となる。
腎臓に加わる負荷が強くなりすぎれば横隔膜がより下方に下がり、
みぞおちが開きだし硬化して消化器全体の働きも極端に弱りだす。



一年前の私なら手も足も出ないレベルです。




胸郭の変位が強いため肺の働きも悪くなるわけだが、
同様に心臓も胸郭の中に納まっているため問題が出ることが多い。


鼻が悪く長い年月にわたりマイナスの影響が蓄積するだけなのですが、
このような厳しい状況になることもあるのですね。
稀であるとは思うのですが、
大変に恐ろしいことです。



個人的に、
ずっとそのようなちょっとやそっとではリリースできないような、
という状態のリリースに対応するための力が欲しいと願っていた。
私なりの追求方法でそのための研究を重ねてきました。
十分ではないがある程度の対応力ができてきたときに、
大切な人物が急場となり私が対応せねばならない状況。
どうすればよいかシナリオは頭の中に描き出せている。


ありがたいことに私の準備が整えられた後に、
イムリーにその力を発揮できる場ができた。


もしも対応力ができていないときにこの急場がきていたら。。。


今回のようなシビアな状況ですと、
そう考えるとぞっといたしますね。


私の仕事は技術力がなければどんなに丹念に施術をしても、
願いはかなえられないのです。
どんなに施術者が骨身を削っても
見当外れのことをすればかえって事態を悪くしてしまいます。
肉体労働的努力と技術力の両輪がそろうとき成果が生まれる。


そのことを痛感しています。