内圧を活かしたセルフ矯正法


つぶれたペットボトルの形状を元通りにしたい。


そのときの方法として2種類あるだろう。


ひとつはペットボトルの出っ張っているところを押す。
ペットボトルの外側から圧をかける外圧付加型ですね。
ベコッと音を立ててへこんでいたところがもと通りに。


ひとつはペットボトルのなかに空気を送り込む。
ペットボトルの内側から圧をかける内圧付加型です。
この場合には空気圧がペットボトル内側に均等に近く
へこんでいるところにも出っ張っているところにもかかるため
けっこう強く内圧をかけなければ元通りにはなりません。


人体のうちでも胴体部分にこの原理が応用できます。


胴体が左右非対称の方はずいぶんおられるものです。


胸郭の立体をマッサージなどで圧を外側からかけていく。
うまく立体を再生できるように、
凸の部分と凹の部分を見定めて。


もうひとつ。
呼吸やイメージを使って体の中に内圧を生じさせて
内側から外側へ凹部分に圧を集中させて再生させる。
人体とは皮膚という仕切りに水で満たされた構造体。
そこに肺と言う空間がぽっこりとあいている。
皮膚を緩め筋肉を緩めていき、
息を吸いこみ凹に圧を集める。
凹がフラットになるように!


これはセルフでできる対処法です。


それにこのような体の内部から外へ向けて体の立体を
自分の内側から生ずる力で皮膚や筋を伸ばそうとする。
この場合にはマッサージなどで生じる外圧を掛けられ
無意識に抵抗してすぐに先ほどまでのゆがんだ状態に
戻る力が生じにくい。
そういったデメリットが生じにくい。


具体的にどんなイメージでこれをおこなうかは要領がいるのかもしれない。
試行錯誤してみるとよいだろう。
要領がわかってくれば体の内側からの膨張力が、
人体の動きを生み出す根源です。
この動きが人体のマトリックスを立て直す作用があることに気づくでしょう。
体が膨張した感触をえたとき脳が身体の伸び縮みしにくいところを見つける。
身体の伸縮の困難さという不快情報が脳に伝えられることなど、
通常の生活をしているとあまりないだろう。
身体の伸縮性不良は闇の中で進むものです。


それに気づいてしまえれば、
大きなメリットになります。


脳が問題点を気づいたときに効率的な修正がはかられるのです。


こういう矯正方法もあるんですね。