書籍紹介:『ダンス・コンディショニング』

ダンス・コンディショニング―感じてとらえるからだの仕組みと使い方
という本があります。


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NY発祥ボディワーク『シン・ソマティクス』でからだへの理解を
深め豊かな感覚と、動きを育む。


解剖学に沿った具体的なからだの仕組みや動き方について解説。



本書の特徴
■踊るために知っておきたいからだの仕組みや使い方を頭で
むずかしく考えるのではなく、からだで感じてとらえるアプローチ。
■骨・筋肉図は大きく立体的でわかりやすく、感覚に訴えかけます。
■ダンサーによるダンスの動きの写真が満載!
■毎日できる実践コンディショニングが11レッスン(DVD115分付き)。
■あらゆるジャンルのダンサー、趣味でダンスを習っている方、
そして指導者や振付家の方にオススメ。
■からだの仕組みや使い方、姿勢や立ち方などに
興味のある一般の方にも役立ちます。

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とのこと。



実際に付属するDVDを見てみました。
ダンスを習っている方にとても役立つ内容です。


基本的な解剖学的知識がわかりやすく身につく。
そんな骨格と筋肉図がイラストで解説してある。


それ以上にたとえば「軸を通す呼吸のイメージ」では
イラストで視覚的に体の中を通る軸と息を吸ったときと吐くときの違いが記してある。
足裏が左右均等に重さをかけていいるかからはじまり、
どのようなイメージで吸い込んだ空気が体内を移動するかなど、
注意を向けねば立位が成立しないほどの重要な注意点を伝えてくれています。


そして他にも同様なわかりやすい内容の解説が散見されます。


エクササイズの数も多く、
DVDの通りにナビされて動けば注意点を把握できるし、
難易度が高いエクササイズはなく動くに従い動きの質を向上できる。
コンディショニングとタイトルにあるが確実に体調をよくしてくれます。
ダンサー以外の人にも大変に役立つエクササイズですね。


余計なことを言いますがP7に立位での横から見た軸の取り方は
アレクサンダーテクニーク風の背骨のニュートラル位置ではない。
それを見た瞬間に「うぅ〜ん、ちょっとなぁ」といった人がいた。
私も背骨の並びを少し直してみたくなる写真だったのですが、
立ち方などは人それぞれの考えや主張があるし、
動きの目的などから用途に合わされ発展することもある。


ただそこが気に入らないからこの本は読まないというのはもったいない良書。