動きの質を決める要素:予備動作を意識すること


運動をするときエネルギーを貯蓄する予備動作が大事になります。


太極拳でも、
力を発する前には力を貯める動作が入ります。


ゼンマイで動くチョロQのような自動車のおもちゃを動かすには
ゼンマイを巻く動作が必要ですよね。


そういった作業をしてから目的の動きするというわけです。


ただどうしても拳を突き出すときに、
突き出すことに意識をとらわれると
力を蓄える動作を怠りがちだったり、
蓄える動作自体を見落としていたり。


ゼンマイを巻かないチョロQは静止。
人の動作も同じようなものなんです。
無理に動かそうとすればしっぺ返し。


最初は力を蓄える動作を明らかにみえる動作でおこなう。
それを徐々に体の内側を繊細に協調的に動かして
外見上動いていないようにみえるが力を蓄積する。
そんなように進化していきます。


そうしていくことにより
体内のてこの原理や慣性の法則や重みなど効率よい動作をする原理を活かし、
反射運動や靭帯や腱を利かせたり体の特性を熟知して活かしていく。


そうすることで力みなく大きな力を
楽に取り出せることがわかるだろう。


そのような発力の発見をしていく行為を「動きを練る」という。


そうしないと非力な力しかだせません。
それだけでなく体を壊すダメージを受けることもある。


単に歩いたり立ったりという動作だけでも
力の蓄え方に不具合ありの使い方をしていれば肩こりにも腰痛にも、
その他いくつものつらい目にあうのはバイオメカニズム的な不具合。


その仕掛けに気づいて対処法を学ぶことができれば、
力を蓄え力を発する動作の流れがスムースに完結でき、
快活な動きと健康を促進させてくれるようになります。


これができて健康が初めて保たれると私は考えてます。
数十分目の前でプレゼンをさせていただければ
一般の方にもこの意味がわかると思います。


動作に負担を強いている影響が強い方なら
整体やカイロプラクティックに通っても
一時的な改善に留まる。
いずれ肩こりや腰痛は再発する。


気をつけなければならないところだ。


ちなみに、
動作の質を見極めるときにはその予備動作をみる。
それだけでだいたいのところだが
どのような質の力が放たれるかの想像がつきます。
面白いものです。