注意深く自分の体を第三者を見つめる目で観察


本日のお客様とのやり取りを一部、文章を付け加えつつ解説。


股関節の右側が脱臼した状態でした。


その状態をカバーするように体をひねりゆがめて使うことがあります。


そして30年以上この部位をカバーするような使い方を継続しました。
すると右股関節がちゃんとはまっている状態のほうが、
なんだか違和感を感じてしまうことがよくあるのです。


気を抜くと以前の姿勢や動き方のパターンを繰り返してしまいます。
悪癖も繰り返し馴染めばそれを自らは悪癖だと感じなくなるのです。


だから注意深く自分の体を第三者を見つめる目で観察してみよう。


この第三者の目を持ちえた後でも、
気を抜かないように。


たとえ体の使い方がいったんは理解できて状態が上向いても、
体がつらくなり筋肉が緊張し過労ぎみとなれば思考する余裕がなくなる。
そんなときに以前の悪癖がひょっこりと頭をもたげてくる。


そのときに以前より体調が改善しているはずなのに、
いきなり体調が厳しい状態になっているのはなぜ?
と不思議に思うかもしれません。


それは精神的な動揺を生むこともあるでしょう。


ただ私がチェックすると
本人が気づかないうちに以前の悪癖を再燃しているだけ。


本人は悪癖が再燃されているとは気づきそうでいて気づいていない。


だから私が以前のパターンを再燃しているんですよ、
ほら、こことここの筋肉が硬化短縮しているでしょ。


とすると有無も言わされず「そうだったのか!」と、
三者の目で自分の体を見つめ観察したときの視点が復活する。
そうなるときに精神的な動揺が落ち着いてくるものなのです。


もちろん施術により上をちょっと向くだけでも肩等が激痛を覚えたものが
癒えてしまえたから動揺が収まったというところもあるのですが。。。


ちなみに、
<<注意深く自分の体を第三者を見つめる目で観察>>
をこのお客様は私のアドバイスからや自らフェルデンクライス・メソッド
等を実践して持てるようになっていました。


いくら整体等の施術を受けても
<<注意深く自分の体を第三者を見つめる目で観察>>
する眼力が養われていないと元に戻りやすい方はかなり多くいます。


その点を理解しなければ、
施術成果を維持しづらい。


自分の内側に潜んでいる姿勢や動きの悪癖の対処は大切です。
体調を崩す大きな要因のひとつとなりますからね。