施術の順序の「さしすせそ」


たとえば料理をするとき。


さ(砂糖)・し(塩)・す(お酢)・せ(醤油)・そ(味噌)」の順番に
調味料を加えていきます。


「さしすせそ」の順番を間違えては引き立ちません。
味噌を先に加えて調理をすれば、
せっかくの味噌の風味が飛んでしまって台無しですよね。
おいしく味付けをするための、ゆるぎない定形並びがあるのです。


施術にもこの「さしすせそ」のような順序があるのかもしれない。


料理のような定番とされている施術の並びは語られていませんが、
私自身にもその「さしすせそ」のようなものがあります。


たとえば近位に太い筋肉と細い筋肉のどちらもが硬ければ、
筋断面が太い筋肉を優先して開放していくとかのセオリーは当然として、
他にも多くの施術をしていくときに
ここを解いて、次にここを解いて、というような流れがあります。


施術の技術内容をひとつひとつ吟味していき、
それらをさまざまな順序に並び替えたすえに流れはでてきます。


試行錯誤を加えていくうちに
このようにした方がお客様にかかる肉体的な負担が少なくなり、
施術の成果も高くなるということを突き止めていきます。


それが現時点での私の答え、ってうものを作り出して日々勝負です。


それは後にさらに研究が進めば様相は書き換えられるもの。
施術や人体の知識が増え、
新たな見解が現れるとしたら
現時点で得られている成果より
結果が下回ることは許されません。


そのルールをもとに模索します。
組み合わせパターンは限りなく、
凝りだしたら大変な作業です。


もちろん料理の「さしすせそ」ほど
定形な広く認知されたものは施術にはないようです。



求める結果などや諸条件を考慮して、
優先順位等は先生ごとに変わります。
そういったものなのですよね。


ただ「私ならそのような場合にはこのような「さしすせそ」を使うのだが」
ということってあるものなんですよね。
実は向こうの先生のほうがずっと優れた見解をもっていたりして。
それに気づいて深く自己の施術の枠を広げ成熟させるきっかけにもなります。


ただ
料理では「さしすせそ」を間違えてもまずくなる程度ですけど、
施術では施術順序のせいでお客様の身体に負担をかけてしまい
ネガティブな結果が待っています。


施術手順は、本当に研究しても研究しすぎることのない
奥の深いものですよね。