総合的なバランスのいい体の使い方。
それが実現できれば、
とても高い成果を生み出すことになるでしょう。
たとえば、
「若さをキープしたい」という明確な目的があっておこなうトレーニング。
ヨガという精神修養をかね合わせたエクササイズで若さをキープするには?
それを題材に考えてみます。
ハタヨガという伝統的ヨーガの一種を考えてみても、
定番ポーズだけでもたくさんあるように思えます。
それらのポーズをすべて覚えていくのも、
ヨガの先生になるならばいいでしょう。
ですが「若さをキープしたい」という目標が明確ならば、
日々繰り返せるような極力少ないポーズに絞りたい。
ポーズをするにしても、
どのような意識でそのポーズをするか、
注意点を豊かにするよう工夫を凝らすにも
理解を深めるための練る機会を増やす必要があるからです。
個人的にどうするだろうか?
そんなことを考えてみています。
基本的な高齢者も危険なくできるポーズを5つばかりピックアップ。
たとえば屍のポーズ。
仰向けになって寝ているだけの状態に見えるのですが、
背中と床が接触している部分に意識を集中してもらい、
左右の肩甲骨や臀部の当たり具合の違いはあるかとか
注意を向けてもらう。
腰が浮きすぎていないかを観察してもらう。
体の各関節が十分緩んでいるかどうか確認してもらう。
他にも多くの注目点を指示させていただき、
現在の状態を分析していく。
太極拳のDVDをみるときの分解教義のようなものでしょうか。
ここを丁寧に時間をかけて、
体に対してのサトル・ムーブメントといえるような、
微妙な体に対しての意識やイメージがどれほど肉体に
影響するかに気づいてもらうことだ。
このような気付きが増えた状態となれば、
脳へ送り込まれる現状認識をする情報量が一気に増えてくれる。
こうすることにより
体の感性を深めるエクササイズなどの要領がわかってくるだろう。
そして次に各人の肉体に対して必要不可欠なポーズを選択していく。
体の状態を比較的身体分析のスキルなくとも判断する方法としては、
脈診をして経絡の陰陽バランスが乱れているところを具体的にチェック。
脈診ができなければノイロメーターという経脈の状態を計測する
機器を利用して状態を数値で把握する。
このように経絡をみる「経絡テスト」をもとにすれば、
どのような運動をすれば目的の経絡のコンディションを得られるかがわかる。
そのような資料を私は持っていますのでそれを見ながら、
「あなたはこれとこれをやってみてね」と具体的に必須項目を提示する。
そしてやっていただければ
経絡の状態を改善することができてしまう。
経絡といってもあまり経絡のバランスが狂うとどうなるか、
イメージしにくい人もいると思います。
下記の様子を見てください。
たとえば胃経のバランスが崩れていれば、
とみていくとノイローゼになりやすいのかもしれないな、
という感じです。
ただ単純にそれが症状の状態にまで出ている場合もあれば、
でないこともある。
ですがどの経絡もある程度よいバランスを保持できた方が、
健康や美容、精神衛生上もよいことですよ、
というのはいえているんじゃないかなと思っていただければ幸いですね。
やはりこうした形でヨガメニューを個々の体の特性を十分に考慮して組むと、
成果が出るんですよね。
(胃経)
胃潰瘍、胃ガン、腸ガン、十二指腸潰瘍、乳ガン、食道ガン、喘息、精神分裂、ノイローゼ等
(脾経)
糖尿病、眼科的疾患、ヤセと肥満、結核、細菌性疾患、栄養失調
(膀胱経)
胃拡張、胃アトニー、夜尿症、背筋・首項筋凝結疲労、下痢症、ムチウチ症、心臓肥大
(腎経)
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、寝起きの悪い人、積極性に乏しい人、勃起不能、不感症、精力乏しい人、忍耐力不足
(胆経)
思考力・記憶力に乏しい人、足の水虫、ひび、あかぎれ、口内炎、荒れ性予防、難聴、耳鳴り
(肝経)
肝臓疾患、性力減退、元気喪失、脱腸、糖尿、婦人科出血、月経過多、痔出血、血友病
(大腸経)
全内臓下垂疾患、婦人科的疾患、主に流産癖、ヘルニア、便秘、胃ガン、直腸ガン、月経不順、不妊症
(肺経)
腫物、ジンマシン、傷負け、肺病、血液新陳代謝の働きの弱い人、消化器、婦人科、関節炎、リウマチ
(小腸経)
腸虚弱、腰の重だるい人、流産、直腸ガン、栄養失調による肥満、やせすぎに
(心経)
心臓虚弱、心悸亢進症、神経痛、リウマチ、関節炎、血圧異常、脳貧血、脳卒中、脳軟化、狭心症、心筋梗塞症
(三焦経)
腹膜・肋膜・胸膜・子宮外膜の疾患、難聴、耳鳴り、蓄膿症、横隔膜痙攀、自律神経失調症
(心包経)
心筋梗塞、心臓麻痺、心臓病、心臓調整運動