6月からの施術の再開に向けてのお参り旅行^-^;

私的なことでごめんなさい。


私の父のお墓が千葉県佐原にあります。
妙香寺という日蓮宗のお寺です。
東京の練馬にある釈迦本寺の住職が妙香寺の住職を兼務していて、
母がしっかりとお寺のことをしてくれています。
私は仕事が忙しいのを言い訳に、
おんぶにだっこです。^-^;


ですが先代の住職が病床に伏したとき、
一度だけ施術をさせていただきました。


以前にもちらっとだけ、
日記にこのことを書いたでしょうか。。。


ただ私には過分な病状であったことと、
私のこころの弱さのため本当は何度か
住職がお亡くなりになる前に顔を出したかったのですが、
それができないでいまして。


一生の不覚でした。


私が住職の施術をした後にもうそろそろ次の施術にと思ったおりに、
母が眠かったそうですが夜中に
「住職が酸素ボンベにつながれてしまってね」
という危篤を連想させる言葉を。
私は、数日前に池上本門寺の本行寺臨終の間に自力では不案内で、
どうにかご助力願えないものでしょうかとお願いしておりました。


池上本門寺日蓮宗日蓮上人がお亡くなりになりました霊場です。
なので日蓮宗の住職の健康を祈るのは「ここしかない!」と考えて。
すると「施術の助力をしてあげよう」というような、
少しいつもとは違うフィーリングの熱い風が吹いた。


だから安心していたんですね。
「私の力では心もとなく対応も及ばないが、
きっと大丈夫だ」と信じられました。


そして初回の施術をして2週間開いたので、
前回の体の変動が落ち着いた頃合いでした。
なので住職の施術をこちらからさせていただこうと思った矢先。
母が「住職が人工呼吸器につながれたけどしかたないよね〜」
という言葉に、
「えぇえぇぇ、そんなはずない。
私の計算でももう少し命はあるはずだし、
池上本門寺でも助力いただけるということははっきりと意志を感じた。
そんなばかな!!」


と腰が砕ける気持ちでした。


母は
「しかたないよ。でも、お前がやったのが負担にもなったのかもしれないね」


確かに病気になられているときに施術をされると、
本当に激しい疲労感に襲われます。
思考も停止するほどに朦朧とすることもあります。
それはすでに私も数は少ないものの大変なお客様の病状の時の
サポートをさせていただいていたのでわかっています。
その後に不思議と体力が多少持ち直してくれることも、
そのことも経験的に気づいていました。
病気のときにマッサージをされて全身の硬直した筋肉が大きく緩むのです。
第二の心臓の機能が向上し、
胸郭が緩められて呼吸が楽になり心臓の動きがよくなります。
即効性があるんです。


ですが住職がご子息の現在の副住職に住職の座をゆるず儀式が、
あと10日後に控えていて、
住職もそちらに参加して代をつつがなくゆずるという大役を果たしたいはず。


私はだから住職の寿命がその日を迎えることができるまで、
延ばせるようぜがひにでもサポートしたかったのです。


未熟な自分が施術をしたことで、
かえってご迷惑を掛けてしまったのではないか。
そう思うと住職にも住職のご家族にも合わす顔もない。
きっと恐ろしい目で睨まれ恨まれることだろうと思う。


それから眠れない日が続きました。



結局は私の母がいいたかったのは、
住職のご家族が自宅でのケアをするために
そろそろ酸素呼吸器をつける必要があると医師に勧められて、
その機材を搬入したんだということ。
まだ人工呼吸器をつけたわけではなかったんです。


施術をさせてくれないだろうかとお願いをすればできたはずです。
体に負担がかからないソフトな施術法も私はもっておりますから。


ですが私のこころのショックの波紋が引くことがなく、
それをぬぐうことができませんでした。
かき回された気持ちが落ち着く前に、
住職は息を引き取られました。


今もそのときの自分の弱さが残念でなりません。


それ以降、
気持ちを強くという意志はブレないようになりました。
自分が自分を信じてやらないで誰が信じてくれるのか?


ミスはゼロにはできません。
ですが自分がすべきことと思うことは、
至誠を尽くして対応する。
どんな状況でも。


そうなることを強く誓いました。



そして東京での住職のお葬式は去年の熱い時期でしたが、
こんどは佐原でもお葬式をする。


それが今日の5月22日土曜日でして。
そのことを私は知らなかったので、
現地の妙香寺にいくと住職のお葬式が数日後におこなわれると、
お寺の周辺の通りに立て看板がありまして。


大変に驚きましたし、
また住職のことを思い出しまして。


6月に施術のご予約の再開をする前に、
以前から父の墓参りと香取神宮鹿島神宮に、
お参りをと考えていたのです。


香取神宮鹿島神宮という、
武人の御祭神が祀られています地に出向き、
心を強くして気を引き締めていきたい。
そして新たなる施術の再開を迎えたい。


研修の仕事が一段落ついて鹿島に一泊の予約をいれたのが
住職のお葬式が執り行われる数日前でした。


香取神宮鹿島神宮にお参りをさせていただき、
がんばろう!と思いました。


それと同時かそれ以上に、
妙香寺のそこかしこにある
「住職のお葬式の黒い字で書かれたお葬式のお知らせ」は、
ググッと私の胸にあのときのことを思い起こさせてくれました。


いきなりこの立て看板が目に入ったときは、
信じられませんでしたが。


住職に対して今の私にできることはなにか?
そのことを考えなさいよと
住職に諭されたように感じました。