施術のリスク回避は大事です

姉が今日、施術を受けに来た。
早朝に電話があって何事かと。



すると、
体調不良となってとあるマッサージ屋にいったそうですが、
そちらで仰向けで頚椎を急速にスラストされました。
首を横にひねられてしまったときにずらされた。


その整体をしている50代後半のものは
「頚椎が硬かったから治しておいたよ」という。


私が姉の体の状態を読むと、
胸椎9〜11あたりが後屈が著しく、
胸椎全体も萎縮している。
それにより呼吸ができなくなって心臓が苦しい状態だ。
つまり首が問題があるというのは見かけ上の問題です。


まずはこの重要な胸部を先に十分に解くべきです。
硬化した頚部組織が弱化した筋肉は容易に捻挫を起こすのですから。


判例で頚椎のスラストは禁止されていたわけです。
それは多くの事故が発生したから危険行為として
NGとされた過去の経緯があります。


施術者ならその判例は知っているはずだ。


数十年前、姉は大崎にある大手の整体院で整体を受けていて、
そちらでは頚椎のスラストをしていたのです。
そこで上手ではない施術者に頚椎をスラストされて故障したことがある。


頚椎のスラストをやってもよいか聴かれればやめて下さいというでしょう。


でもそのようなことを言う前に、
頚椎のスラストをされてしまう。



それで体調不良が悪化した。


そういうことでした。


米国カイロプラクターは、
スラストをかけるときには患部のレントゲンを撮影してから対処する。
レントゲンを読み込めなければカイロプラクターにはなれないという。
それが常識です。
海外に行って勉強をしているというカイロプラクターになろうとする女性が、
高度なカイロプラクターの教育を受けている姿がテレビで放映された。
さすがだと唸らされた。
スラスト行為はそこまで調べてからするのです。


施術とは、
リスクがある。


私のおこなう施術もリスクはあります。
施術とは効果がある反面リスクもある。
ただリスク回避をするために注意を払うようにしています。


心をこめって施術をするということは、
リスク回避を計算することにも通じる。


姉の電話は急遽だったんですが、
幸いにも対応ができました。
別段頚椎部の問題にとどまらなかったため、
他の慢性的な問題点もケアするため大変でした。


私はこのようないざというときのために備えをしていますが、
傷つけられないで欲しい。。。