内臓を温める

体の隅々が硬くなって呼吸がしづらくなっているようなとき。


体の重心がいつのまにか下丹田(へそした9cm)から、
みぞおちや胸部まで上がり足が地につかず不安定になる。


体を自在に軽く動かすために中丹田を意識して扱うならいいが、
そんな余裕もない肉体状況だとするとかなり辛い。


腹直筋の付着する恥骨やみぞおち部分がかなり硬くて動かない。
腹斜筋もひきつるような硬さで骨盤と肋骨の側部を短く萎縮させている。
体が慢性疲労をしているようなときには、
内臓が全体的におへそ部分により集まり硬くなりつつ下垂をしていく。
そうなると腰も緩まなくなってしまうのです。


それに腹が立つというコトバがあるように、
お腹が硬くなって腹直筋が筋張ってくると
緊張感が強くなり精神的余裕がなくなる。


みぞおちが硬いと、
心臓が下の硬化した内臓に突き上げを食らうような形で
下からの圧迫感を感じて脈が乱れめまいなども起きる。



内臓が硬くなると横隔膜の上下運動がしにくくなり呼吸が浅くなる。
そうすると肩を持ち上げて息をしようとする。
重心が不用意に上へと押し上げられて体全体のバランスが悪くなる。
肩を持ち上げて呼吸をし続けると肩が前方へ出っ張ってしまい、
肩甲骨が外側へと開いてしまい腕の力が虚脱してしまう。


理想な状態は肩甲骨が肋骨から少し持ち上がるような状態で、
なおかつ内側へ下へと移動すると楽に頭をまっすぐ支えられ、
頸動脈や気管や食道がまっすぐになるよう首の骨が並べられる。
そのような姿勢をとるように指示をしても維持できないのです。


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そのようなときの対処法として、
セミスパインという姿勢をとり、
腹部のみぞおちにあずきのホットパックを置いてみるというものがあります。
その際には少しだけ厚みのある毛布などで体がぐらつかないようにしつつ、
体を冷やさないようにしておく。


セミスパインの映像は下記を参照)^-^;
http://www.youtube.com/watch?v=gmGVyA38XJQ
セミスパイン】仰向けに寝て、頭の下に厚めの本を枕にする。膝を90度に曲げて立てておく姿勢のこと。


お腹が温かいというのは精神的にも落ち着きます。
そしてあずきのホットパックによる適度な重量感もいい。


あずきのホットパックは最近は市販もされているようです。
【あずきのチカラ おなか用 桐灰化学
http://www.kiribai.co.jp/products/azuki/azukionaka.html
このようなものを購入されるのもよいでしょう。


この方法で10分もすれば、
少しずつ呼吸が落ち着きだします。
背中が地面に吸いつくような感じがして、
鼻からの呼吸が楽にできるようになるかもしれません。
そのような状態を疲労時に対処的に繰り返しリセットするようにする。
疲れをためすぎないように、
日頃からケアをしておくようにすると良いでしょう。