王貞治から小久保選手へ

先日、夜にテレビを観ていたら、
野球の小久保裕紀選手が王貞治が監督時代に教えていただいたことを披露していた。

要点だけを述べると。


□ スローモーションでフォームを確認していく。
  動きの再現をして動きの質をあげよう


(私の余談:太極拳の緩慢としたゆったりした動きでフォームを正す練習と同様。
急いて雑な動きをすれば、自分の悪癖ある動きを強化するだけです。
スローモーションで動くことで意識をフォームの一挙手一投足に注意を配って、
動きの合理性を引き出していく。
ヴィパッサナー瞑想ではスローモーションで動くことと、動作の逆再生をする「リバースモーション」と「実況中継」をすることも加えられていた)


□ バットの握り方は、ひたすら軽く手を添えてソフトにのせる程度でいい。
  握り込むな。インパクトの瞬間のみ力を入れること。


(私の余談:刀を握るのも、バットを握るのも同じですね。
持つ手の力がわずかに力むだけでも伸筋が萎縮しスピードが殺されるし重心が持って行かれてバランスが崩れる。
施術で手技をする人は自分の手先が刀になる。刀を扱うイメージに準じて動かすこともあります)


□ 内側で打つ


(私の余談:内剛外柔でパワーを発揮させるのでしょう)



だいたい、
このようなことでしたでしょうか。


王貞治の習得した合氣道や居合の技・血脈が小久保選手に流れているんですね。


見る人が見てくれればわかる重要なことです。
これを意識してトレーニングをするだけで、
動きの質は向上します。
その重要性を知っているならば、
独占しておきたくて黙っておく。


そんな考えも起きてしまうでしょう。


それを誰もが見ているテレビで公開するとは。


「えっ!」と驚きました。


同時に新鮮な感じがしました。