高血圧の推考をしてみて


高血圧になる理由は、
いろいろな学説があるようです。
動脈硬化が始まることで、
血管が固く細くなるから。
そのような印象を持っている人もいるでしょう。


ですが、明快に高血圧になる理由を、
解説しているものは少ないと言われています。


高血圧になる理由で、もっとも明快だというものは
腎臓に疾患があり、それを正常に機能させるために
血圧をあげて腎臓の老廃物をこしていく力を高める。
これは確かに高血圧にしなければならない理由。


人体は必要があるから高血圧という正常な状態から
かけはなれた状態に身体を設定しているのです。
その理由がこの場合は腎臓の機能を守るため。


うん、それ、納得できます。


高血圧になる必要がなければ、
わざわざそうなるわけがない。


腎臓の機能を守る如く、
他の臓器に起きる問題を回避するために
高血圧にしなければならないことがある。


そういったケースもあるはずです。


ではどこの臓器を守っている場合があるのでしょうか?


高血圧になっている方々の多くを観察する。


腕や肩や首に強張りがある人が多いのです。


たとえば、
高血圧が強い方々は、そのこわばりの存在を
腕がうまく上まであげられないなどの現象で
問題認識していることがあるでしょう。


つまり、腕や肩や首が固くなり血管が萎縮。
それは脳に血液を送るための重要な血管です。


肩が固く、首が固く、そしてけい動脈などの
脳へ血液を送るための主要ルートが細くなる。
そうなっているときに脳への血流が減少する。


そのときに高血圧という形で、
心臓に負担をかけてでも脳へ
血液を送ることを優先しないといけない。


脳が血液を得られなくなれば大変です。


数分でも血液が停滞すれば、
ひどい後遺症に悩まされるか死が訪れます。


頭部への血液の流れが悪化していれば、
高血圧にしなければならない。
とにかく心臓に負担を強いて、
危険が生まれたとしても。。。
それでも高血圧にしなければならない。
だから肩や首の問題はかなり深刻です。


それにプラスすることの、
胸郭の問題だったり、
さまざま混在してます。


それを高圧剤で一時的に低下させるのは
事情から仕方のないことかも知れません。


ですが一生それを服用しつづけることの
あやうさというものも感じます。
高血圧になることで脳や腎臓などへ
血液を正常量を下回らないようにしている。
高圧剤を服用して強制的にさげるのは、
複雑な計算をしての服用がいるはずだ。




だったら高血圧で悩んでおられる方々は、
肩周りや頸部を緩めるようにしてください。


たぶん長年の高血圧で悩んでおられる方々は、
多くの場合は肩の内側にできた強烈なしこりや、
首の筋肉の深部までしこりとなっているのです。


ときどき本人的には固さがキツすぎると、
痛みを感じ取る神経が麻痺していることもある。
そのようなときは、ちょっと症状的にやっかい。


そこにまでいってはストレッチなどの自己療法では
対処できないかもしれません。


そのようなときには整体などの手を借りてみることも
視野に入れてみてはいかがでしょうか。


そこまでじゃなさそうだ、
というように感じておられる方々は、
ぜひ肩や首を緩めるような気功なりヨガなり、
身体を動かすことで改善させるようなことを
挑戦して見てください。
もちろん無理を強いるようなことはせずに、
負荷を3割程度にできるだけ時間をかけて。


そうすることで改善していったという例はあるようですから。




ただし昨今。


デスクワークをしている方々も多くて、
そして子供達の姿勢が悪くなってきて。



肩の正しいポジションがずれている。
周りの方々がほとんどそうであれば
自分がそうであってもそれほど違和感を感じない。


そのような環境下ですから、
いくら肩や首をリリースしても、
すぐにまた固まってしまうということも起きてます。


施術を受け身になって受けるだけでは
カンフル剤的な意味合いにとどまります。


肩をどうやってベストポジションにキープできるか、
徹底的に姿勢を指導してくれるところに
足を運んでみることもいいでしょう。


そこには目から鱗のはがれるような
ノウハウがあります。


とおり一辺倒の知識を聞かせられただけでは、
長年にわたる姿勢の悪癖には気づけもせず、
気づいたとしてもそれを取るのは難しい。


たとえばゴルフを自己流ではじめた人は、
3年かけて自分に植え込んだスゥイングの悪癖を取るのには、
3年かけてコーチに指導を受けて、まずは悪癖を取り除いて、
それから質の良いスゥイングを学んで行けるということです。


そういうことをいわれているのですよね。


いったん身体に染み込んで根付いた悪癖は、
簡単に取れるようなものじゃない。



合理的に楽で快適な動きや姿勢があることに熟知して、
悪癖を手放せずに持ち続ける危険さを納得できるまで
ずっと慣れ親しんだ悪癖に戻っていこうとします。


姿勢や動き方の癖は、
何も考えずに動き働けるよう
小脳というところで自動化してしまっているので。
いったんそれを身につけてしまえば、
本人にとって悪癖がよいもわるいもないのです。
ただただ、気づいたら悪癖を繰り返しています。


それにより振り回され続けてしまうのです。


施術院などに通っても、
どうもすぐ元に戻ってしまって、
いっこうにさらなる改善傾向を感じられない。
そのような方々は、
受け身になって施術を受けるだけではダメです。


だから個人的に、
私どものお客様が身体の姿勢や動きに関心を深め
改善していく姿をみることが、
一番、うれしいことなのです。


そうなってはじめて、
そのお客様は、過去の悪癖におさらばできたわけです。
そしてもっと楽でカッコイイスタイルを得る
柔軟な思考と肉体を見に纏ったわけですから。



自分の身体に関心をもてば、
人体はかなりの快適に生活できる可能性を
しっかりと持っているものだと気づきます。



最後に、余談ですが、
高血圧の対応より、
低血圧の対応のほうが、
施術では、
はるかに難しくて手間隙がかかります。
血圧の上が90台以下の低血圧を改善できるような施術ができる先生は、
一流の施術をしているといえるでしょう。
あまりそのような先生はいないような気がします。
高血圧の改善のほうが、
レスポンスがいいというと語弊がありますが、
低血圧の改善はほんとうに施術の技術力と忍耐強さが問われます。


ですが、最近では低血圧の方々が増えている傾向がある。
大変な問題だと思います。