『骨から見る生物の進化【普及版】』という、
様々な動物の骨格をみsてくれる図鑑。
以前、二子玉川のTHE STUDY ROOM ザ・スタディールームにこの本の普及版ではない、
巨大な本を見つけて驚いたことがあります。
動物の骨格の機能美がそこには手に取るように見えてくる。
純粋に生物の進化の過程が骨格にありありと表現されているのが興味深くて。
実に資料性のある本です。
ただし実際は骨格図だけでは、
動きを想像するには難しい。
せめて骨と靭帯と腱はセットで表現してくれないと。
骨を活かして動くには、
骨に沿って親しく働く腱や靭帯の秘密を理解して、
関節のベストフィットして機能的な動きをさせるよう計算しないといけませんから。
それでも『脊椎動物デザインの進化』や『ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト』や
『生物はなぜ進化するのか』のような関係の本を目を通してから『骨から見る生物の進化』を観ると、
見ていてあきないですね〜。
人間の骨格と、
他の動物達の骨格との類似点や相違点など注意深く観察することで、
より二足歩行をして手を使いやすくなった人間の骨格の特異性が見えてきます。
そしてウーリーモンキーやクロテナガザル、そしてチンパンジーの
頭部の骸骨の作りが驚くほど人間のようでちょっとびっくり。
この頭蓋骨をみたらとても親近感を感じられました。
ただ、なんとなく生きていたときの彼らを想像すると、
かわいかったんだろうな・・・とか。
一抹の寂しさを感じてしまいますが。
また余談ですが、
最近は骨のしくみについての一般書がでていますね。
『ぜんぶわかる骨の名前としくみ事典―部位別にわかりやすくビジュアル解説』という本と、
『カラー図解 骨のしくみ・はたらき事典』。
個人的には前者の
『ぜんぶわかる骨の名前としくみ事典―部位別にわかりやすくビジュアル解説』という本のほうが絵的には大変見やすくて好きです。
前者の『骨のしくみ・はたらき辞典』は2011年4月5日発行で、
『骨の名前としくみ辞典』は2012年1月20日発行。
つまり両者は同じような内容を表現している本ですが、
後出しジャンケンで以前に出版されたものよりも、
もっとわかりやすいいいものを発行せねばすでに発行された本の評判に負けるでしょう。
そうなると後発品は、
大抵の場合、よりよくなっているものですよね。
またはすでに発行された類書とはアプローチの違うものを世に送り出します。
そうされることで、
目新しい役立ちそうな本が出版されると
気づけば類書を何冊も買い揃えてしまう。^-^;