筋膜を深くしっかり解いていく事は、良いことだと思う。

「人が健康である」という定義は。
病気、怪我がない状態だけでは足りません。


個人的に、そう考えています。


体の中にエネルギーが満ち溢れている状態。
『気』の流れが活発なことも加えられます。


そのような視点を持つことで、
症状を対処的な方法で抑える施術に終始せず、
そこから数歩先に進めること。


そのところに焦点を当てて研究をすることで、
巡り巡って体力や気力の底上げ効果がよくて
症状などがおさまっていくほうが理想的です。


気の流れが活発だからこそ
病気になり怪我を負っても、
高い免疫力が順調に体を立てなおしてくれます。


それがお薬が一部の者しか手に入れられなかった時代からの、
私達が命をつないできたやり方です。


養生訓のようなものの実践のような。
そんな考えの延長線上にあるものが、
私には王道のような気がいたします。



だから体がある程度整えられてきて、
大概の施術院では問題ないといわれるような方でも、
もっと自分の体には改善の余地や可能性があると思うとおっしゃられるときには、
私はそれは良識がある正しいことと思っています。
健康面に対しての投資としては、
それなりの投資効果は期待できる。


そう考えて、トップクラスのビジネスマンといえるような方々も、
定期的にメンテナンスに訪れてくれていますし。


体が健康だと自負しているが、
定期的にメンテナンスをしていき余力を増やしたほうが得だと思う姿勢は、
今のご自身の体が改善した量よりも、
後々になってから周囲の方々との状態の開きとして現れることもあると思います。
そのことを知っていて、疲れを経年で貯蓄して行かないようにしてリセットボタンを押すわけです。


またはからだが弱いと家族や友人などに言われていた方が
施術で体を徹底的に筋膜リリースをしていく。
それから施術に年に2回ほどのアフターフォローの施術を受けに通いました。
年々、家族の誰かが体調不良を訴える中、
もっとも体が弱かったはずの方が風邪をひくことも激減したままをキープ。
不思議がられているといっておられます。
このようなパターンで関東近県をはるかに超えた地から通っておられるお客様もおられます。


ただし施術費用がかかるため、
是非に健康でも通っていただいたほうがいいとセールスしているわけではないです。
そんなことはこちらから口を出したりはいたしませんのでご安心ください。



中医学では気は経絡の中を通り、経絡は筋膜の中を通ると考えられていますから、
気の流れを正していくには、筋膜リリースがされていなければ、
気の電気的な流れがそこで滞ります。
経絡の陰陽バランスが崩れることで、
自律神経がうまく働かなくなります。
単純な筋肉痛や筋肉の張りなどではないものですし、
自律神経がうまく働かないことにより関連する相当な内臓や諸器官にも広域に影響が出るのが特徴。
それを防ぐための手立てとなるような
気の流れを改善するには筋膜リリースを丁寧にしていくのは常套手段。


ただ筋膜リリースといっても、
体表近くのところのみではなく、
深層の筋膜がリリースできるようになってきて、
初めてこの経絡のバランスが筋膜リリースでうまくいくケースがある、
そう実感を持つことができるようになりました。



そのような考えもあって、
筋膜リリースに魅力を感じるところでもあります。



私は経絡の中を通る気の流れでチェックするようにしているのですが、
その流れを調べてみると、現時点での肉体的なコンディションの良し悪しも大切ですが、
そこには気持ちというようなメンタル面のネガティブやポジティブでの差が生じますし、
また特別な瞑想状態や気持ちが動揺し混濁している状態でも気の流れが変わってきます。



私ごとですが筋膜のリリースできるようになってから、
その体に地続きの心のことにも具体的に取り組みたいと考えています。


とりあえず筋膜の心を読むこと。
そののちに、心も読めるはずだ。


つまり筋膜の状態と心の状態は、
表裏一体ですから、
筋膜の状態という観て触って調べられるものを把握する能力を長けた状態にして、
その情報を活かして心を読むというボディリーディングに関心があったのですね。


そんなことを緻密にしてみたいという期待に支えられてのこと。


少しずつそのようなイメージがわかりかけてきました。
私にしてみれば画期的な進歩です。^-^)




筋膜を深くしっかり解いていく事は、決定的に良いことだと思う。


リリースのし過ぎはやめたほうがいい、処置をしたら自然に直してもらうに任せるべきだと、
昔のオステオパスの偉大な先生は申されました。


そのことに真っ向から反発するようですが、
現代のストレスが多く陰陽バランスでいえば、
あまりに強い陰に傾きかけている方々が増える今ですから。
当時の、陽に傾いている人が多かった時分とは違ってます。




そのようなことは鍼灸師の先生も、以前は数本の針で改善がなされていたが、
同じようなことをしても今の患者は治りが悪いものになってきているという。
つまり陰に強く傾きエネルギー代謝が停滞している状態に強く居着いていて、
活発に気のエネルギーが流れすぎて問題が生じていた多くの人がいた時代とは
状況が違いすぎているのだ。


鍼灸で言う補瀉の視点ですよね。


気を補ったり奪い去って減らしてみたりして、ちょうどいい陰陽バランスへと
絶妙な調整を加えるのです。


ですが今ではあまりにもエネルギーが少なくてちょっとだけ補うだけでは、
それだけでは足らないという状態になってきてしまっている。
そんなケースが多いのです。



他院で筋膜をリリースしてもらって、自分は筋膜は大丈夫だという方がいたが、
実際は自律神経の働きが代謝不足や呼吸の苦しさ睡眠の浅さ、など改善しない。
それが私どもで予約順番待ちにて長期お待ちいただきましたが、
お通いいただける段でしっかり深部まで解いたら、
これで初めて筋膜が緩められたということなんですねと
びっくりされていた方も多いのです。


もともと筋膜を緩めるというところには、
どこまで解ければいいのかという基準がないから、
どういうこともできないのですが。


何軒もの施術院をめぐっておられる方々の多くには、
単純に体の内側に貯めこんでしまった筋膜の癒着量が
とても多すぎてその負担に体や気持ちが萎えていたのだと、
施術をして筋膜の癒着量が減るに連れて体験でわかり始まる。


そうなったときに心の執着も少しだけ減っている実感が持てるような気がするそうです。
勇気が少しずつ膨らんでくるようになれれば嬉しい限り。



ただ、ここまでの対応をするには私一人では、
予約順番待ちに並ばれている方々のことを考えると
手が圧倒的に足りないのが現状です。


その点で、正直、頭を抱えています。