圧をかける施術のとき。
手を圧をかけようとするところに置きます。
それから慣れてないと、
力みながら手の力だけでグイグイ押す。
こんな押され方で押されると痛いです。
手押しをしちゃダメですと注意されます。
手押しをすれば、やがてその施術者は大胸筋が固まり、三角筋が上方へいきみあがっていく。
自らの呼吸器や心臓に負担をかけるため、
時期に体をおかしくするでしょう。
そうなってほしくないから、手押しはしないでね、とアドバイスを送るのです。
手首をゆるめ肘関節のとんがっている部位を下方へむけるこころ構えでセッティングし手を置く。
それからへそから動かす感じにしていく。
すると自然に下半身と腕が力みなく、胴体の「重み」を活かした圧をかけられる。
この圧は体の深部まで届く圧で表層筋の部分にとどまりません。
手押しとは違い、痛みが少なく、圧の量が大きいのと浸透する圧になる。
とても施術効果の高い質のいい圧を作り出すことができるのです。
これは中国武術でポーンと人を押していくときの動作からえました。
手押しは人を押しても逆に跳ね返されることにもなりかねないです。
でもへそで押す感じで手足の関節を正して力みなく当てていけば、
面白いほど人がよろけて後ろに跳ね飛ばされるようにもできます。
このような実験をすれば、
どちらの圧が使えるかは
一目瞭然でしょう。
武術をなさっている方々が施術の技術が達者なのは、
実際に対人して技をかけられたりかけたりするとき、
精密に計算されたやり方を試していくならば、
使える圧法をどんどん自前で作り出せます。
応用をして練っていくと、
外見上はへんてつもない圧なのに、
受けてみるとまったく異質であるようなことも起こせる。
そういったところに研究をしていくと、
一味も二味も違った成果が出てきます。