逆子についての興味深い見解

なぜ、逆子となるのだろうか?


現代では逆子かどうかは、エコー写真などで胎児の状態を見れば容易にチェックできる。
もし逆子のままだと、出産するときに危険。
足が骨盤に引っかかり母子ともに。


『三陰交』という経穴を鍼で刺絡し、
逆子を正すようにする。
それが東洋医学では一般的です。
これで改善することがあります。


では、なぜ逆子になっているの?


そんな疑問を、下記の本を読んでいたら邪気という存在を解説してありました。


邪気論―見えない身体への一歩
邪気論―見えない身体への一歩


奥平 明観 著
医道の日本社




邪気というと、とてもおどろおどろしい。


ただ施術をはじめた当初は、
あまりそのような存在を感じ取りはしなかった。


おそらく私の体が疲弊していたのは、
自分の体の捌き方が無駄が多すぎた。
それで自滅していたところが大半だ。
今考えると、そういったところです。



ですが過労時でつらい渦のまっただ中。
そんな状態のときには、
邪気というものに過剰に敏感になる。


なんだか友達のマッサージ屋さんが、
スピリチュアル的なことをもうして
患者の邪気にやられて大変だという。
彼女の目の下には立派なクマがいる。
相当にきつそうだ。


同業者で、お互いに大変だから体に気をつけようねと。


すると私自身もそうかもしれない。
心配になってくる。
ただ邪気のせいにしすぎると、
他の対処法を疎かにするし、
陰から襲い来る見えない世界に怯えなければならない。


これは体験してみるとわかるが、
逃げようにも走って逃げても逃げ切れない。^-^;
転業するしか選択しがないから、
こんなことで廃業する人もいる。


その気持、痛いほどわかる。


ただ実はその邪気の存在を研究し、
尾を捕まえ対処すれば治療になる。
それも効率的で成果の高いことだ。


だから、よ〜〜く考えると、
それから逃げる必要もない。



たとえばこちらの『邪気論』という本に、
逆子のイラスト(P68)があるのですが、
逆子になる母体の膀胱部分あたりに邪気。
それを胎児は嫌い逃げるために頭を上に。
そうなっているので三陰交という経穴
そちらの邪気を追い立ててしまうことで
安心して胎児の頭が下を向くことになる。


もし出産時も逆子のままならば、
帝王切開をしなければならない。
その負担を低減させるだけでなく、
母体に骨盤の底部に邪気がたまり体調が悪かった状態を改善させたことは健康面でいい。


また骨盤の底部とみぞおち辺りに同時に邪気があると、
胎児は横を向いてそれらから逃げるらしい。
逆子とは聞きいたことがあるのですが、
横向き胎児という場合もあるのですね。


その場合の対処法は、
三陰交で骨盤の底部の邪気を払うのだが、
みぞおち辺り邪気を払う経穴は?^-^;


さらりと本書では母体腹部の上下の邪気をとればいいと書いてあって、
みぞおち辺りの邪気をとるための経穴について、
同ページ内に書かれていませんでした。
鍼灸師の方ならば、当然のこととして、
「この経穴だ!」とわかるのでしょう。


どうにか調べてみたいと思います。


本書はこの逆子についての内容以外にも、
邪気と腰痛や邪気の発生についてや診断方法など広域にわたって解説。
それに実験検証をする著者の姿勢も素敵で興味深い切り口で病の本質を語っています。




東洋医学に関心がある方には、一度、書店で立ち読みをして欲しい本ですね。^-^)




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